知らず知らずのうちに隙間時間を埋められ、平日は「24時間、戦えますか」状態の現代人。しかし、休日に寝ているだけでは、疲労は蓄積するばかり。“休み下手”な日本人の溜め込んだ疲労を吹き飛ばす休養法を手に入れ、「休む」を改革せよ！ 「酸素カプセル」といえば、クリニックやジムに設置されているのをよく見かけるが、その効果に疑問点が残るものが多い。千葉県にある斎藤労災病院が行う、高気圧酸素（HBO）治療は「体の不調に対し効果を期待できる」と院長の斎藤順之氏は語る。 「私たちが生活している環境は通常1気圧ですが、この装置の内部では水深10ｍに相当する2気圧以上になります。その2気圧という環境下で約60分酸素を吸入することで、血液中にたくさんの酸素が溶解し、身体のすみずみまで行きわたります。 大量の酸素で細胞の代謝を促進するため、新しい血管を作る働きを強める、手足の冷えを解消する、骨折や捻挫、傷の回復を早めることができるのです。逆に言えば、2気圧以上で高濃度酸素を吸入しないとこの効果は得られません」