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コロナ禍に届いたのは“ウイルスを除去する石”。ありとあらゆるスピリチュアルにハマった毒親とのうんざりな生活

人生100年時代の折り返し地点で、人は多くの問題に直面する。親の介護や病気、夫婦仲の冷え込み、子供の問題……。クリアが困難な“無理ゲー”の数々をどう解決すればいいか? 令和の家族メンテナンス法を探った。

ありとあらゆるスピリチュアルにハマる

[無理ゲー家族]と生きる

毒親に悩む佐藤祐希さん(仮名・53歳)の自宅には、宗教・スピリチュアルにハマった親から送られてくる“ガラクタ”が多数。その影響で家庭内の空気は重い

「エホバの証人、脳内革命、水からの伝言……。ウチの母はありとあらゆるスピリチュアルにハマって家族を困らせています。もちろん、コロナも反ワクチン、反マスク派」 こう話すのは佐藤祐希さん(仮名・53歳)。70代の実母の言動に悩まされているという。

説得すると毒親っぷりが加速

「高校生頃からDHAサプリで魚臭いご飯を炊き始め、EM菌で培養したお茶を水筒で持たせたりしました。周囲の友達からは何度も『お母さん、変わってるね』と同情された。就活時は人生が好転する高額のセミナーを私に受けさせ、しかもその受講料を私に払わせた」 エビデンスがない、と説得をしても火に油を注ぐだけ。毒親っぷりは加速したという。 「『1%でも効く可能性があるものを試して何が悪い!!』と激昂するんです。コロナ禍には『ウイルスを除去する石』を送りつけられました」

母親に毒親の自覚はない