バナナを食べてカラオケを!いつも不安な人に勧めたい「セロトニン」を出す方法
多忙すぎる仕事に、些細な家庭問題、複雑化する人間関係の構築と現代社会はストレスフルな要因に取り囲まれている。そんな窮地を救うのが「脳内麻薬」だ。ストレスを軽減し、やる気とリラックス効果を生む……。日常生活のちょっとした行動で脳汁を出す100の方法を紹介!
今回は、平常心を生み出すセロトニンを出す方法について解説していく。
すっきりと覚醒させ、交感神経と副交感神経のバランスを保つ。緊張や不安を和らげて、鎮痛効果も。姿勢や顔つきをシャキッとさせる。
「セロトニンは、脳の広範な場所にポジティブな影響を与える神経物質です」
そう話すのは、日本のセロトニン研究の権威で医師の有田秀穂氏。具体的にはどのような作用があるのだろうか。
「セロトニンが分泌されると、大脳の神経に働きかけ、すっきりと目が覚めた状態を生み出せます。自律神経にも作用し、交感神経と副交感神経のバランス調整の効果も。ほかには、緊張や不安を和らげたり、鎮痛効果もあります」
セロトニンは覚醒時に自然と生成される神経物質だが、意識的に生む方法もある。
「手軽なのは目の網膜に太陽光を浴びること。部屋の明かりが500Lx程度なのに対し、セロトニン活性化に必要な照度は2500~3000Lx程度で曇りの日でも十分な明るさです。ほかにはリズム運動。歩行や呼吸など、一定のリズムで行われる運動により活性化します。カラオケや呼吸と動きを組み合わせたヨガ、太極拳もセロトニンの増加が期待できます。これらの行動を5分から30分程度、疲れない程度に継続するとセロトニンの分泌に有効です」(有田氏)