仕事

40~50代の給与・手当を減らして、若手の賃上げにあてる“ジョブ型リストラ”が増加中!

株高・物価高・賃金高が進むなかで、なぜかリストラが増えている。業績低迷企業はもとより、黒字企業でも“構造改革”の名のもとにクビ切りが行われているのだ。巧妙化するその手口を調査した。

ジョブ型雇用は合理的な人事制度に見えるが…

[急増するリストラ]最新手口「賃上げ圧力」に伴うリストラも増加している。 「高給取りの中高年の賃金を剝ぎ取って、その分を若い社員の賃上げに充てるというケースが増えている。言ってみれば、賃上げリストラ。このパターンには、ジョブ型雇用の導入で中高年の降格と賃金カットを行ったり、中高年向け補助などをカットしていくケースもある」(人事ジャーナリストの溝上憲文氏) 近年、導入企業が増えているジョブ型は、特定の職務内容とスキルを限定して人を採用する雇用形態。一見、合理的な人事制度に見えるが、リストラに結びつけることも。