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中高年に「新しいスキルを学ばせる」名目で、実はリストラも!? 国の政策に便乗した新手法

株高・物価高・賃金高が進むなかで、なぜかリストラが増えている。業績低迷企業はもとより、黒字企業でも“構造改革”の名のもとにクビ切りが行われているのだ。巧妙化するその手口を調査した。

中高年ほど挫折する可能性あり

[急増するリストラ]最新手口「リスキリングによる能力向上支援、日本型職能給の確立、成長分野への円滑な労働移動を進めるという三位一体の労働市場改革を働く人の立場に立って加速します」 岸田文雄前首相がこう語ったのは’23年1月のこと。一見すると働く人々に新たなスキルを身につけさせ、新規事業などに携われるようにするまっとうな政策に感じるが、後段の「円滑な労働移動」とリストラを結びつける企業も増えているという。