新連載【ひろゆきの兵法 第1巻】国は僕らが困っても助けてくれない。就職氷河期世代はどう生き抜くべきか?
就職氷河期世代は人生後半戦をどう生き抜くべきか? 同世代のひろゆき氏が壮大なテーマに挑む新連載「ひろゆきの兵法」がスタート!
第1回目のアドバイスは『「そもそも我々は運が悪い」という事実を忘れてはいけない』
その真意とは?
僕らは氷河期世代と呼ばれ、バブル崩壊後の就職氷河期に社会に出ました。当時、大手企業ですら採用を凍結し、希望する会社どころか仕事自体が見つからない状況でした。
その後、なんとか仕事を見つけて生き抜いてきたと思いますが、日本はデフレが続き、給料が上がらないまま気づけばアラフィフ。65歳で定年だと、あと15年もあります。
そんな中、インフレで物価は上昇。人生100年時代と言われている時代なので先行きに不安を覚えて、「次の仕事はどうしよう」「今から次を考えて動かないと」と悩んでしまうと思うのです。
でも、氷河期世代のアラフィフが、そう考えている時点ですでにヤバイと思ったほうがいいです。僕の同級生たちが大学を卒業した’00年の大卒就職率は55.8%で、半分弱が就職できませんでした。つまり、正社員としてキャリアを築いてきた人と、非正規雇用で生きてきた人に分かれているわけです。
正社員として働く人でも50歳前後だと新たな分野への転職はリスクが高いし、実績がなければ今より好条件での転職は難しい。つまり転職しないほうが安全なことが多いです。非正規雇用で働いてきた人たちならなおさらです。
一方、氷河期世代以降はリーマン・ショック時を除いて就職率は上がり、最近では若手の給料が軒並み上がっています。そんな事象からしても「国は僕らが困っても助けてくれない」という事実を目の当たりにしてきたはずです。
それを体感しているのに、この年齢まで蓄えをつくらない無計画な人が、新しい仕事を始めても失敗の可能性は高い。会社員のまま副業をして売り上げがそれなりになってから独立するならまだしも、そんなこともしていないのに「稼げる仕事に就ける」と考える浅はかさには“ヤバイ”と思わざるを得ないわけです。
アラフィフにもなって今さらお金の稼ぎ方を考えたり学ぼうとするのは、ギャンブルと同じです。「何もしないのは危険だ」と思う気持ちもわかりますが、50歳間近で夢を見て情報商材を買ったり、怪しいプロジェクトに巻き込まれて警察沙汰にでもなれば、状況はさらに悪化する可能性が高いのです。
それなら考え方を変えて、お金を使わないという“守り”の姿勢を身につけたほうが失敗の確率は低くなります。
我々、氷河期世代の年金は、普通に会社員として生きていれば夫婦で手取り20万円ぐらいになると言われています。つまり、この金額で暮らせれば、新たなリスクを負って稼ぐ必要はありません。
インフレと言われる昨今でも、外食せずに自炊すれば、食費は月額3万円くらいに抑えられます。日本より物価の高いフランスに住んでいる僕でも、食費は5万円以内に収められる。
そもそも我々は運が悪い。国に見放されて氷河期世代になってしまうくらい運が悪いのです。まずはそれを自覚しましょう。だからこそ攻めるのではなく守りに徹する。それが運の悪い我々がとれる安全な選択だと思うのですよ。
構成/杉原光徳(ミドルマン) 写真/ピクスタ
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』

ひろゆき
お金を稼ぐ“攻め”より、使わない“守り”の意識

就職氷河期はバブル後の就職難時代に就活した世代。主に1975~1985年生まれ 写真/ピクスタ
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