スポーツ

「今年こそは完全優勝する!」横浜DeNA・三浦大輔監督が語る「最弱チームはなぜ生まれ変われたのか」

 昨年11月、下剋上でシリーズ優勝に輝いた横浜DeNAベイスターズ。優勝が決まった直後、指揮官・三浦大輔監督の目からは涙が溢れていた──。 「今年こそは完全優勝」を目標に掲げる番長、いや、ハマの下剋上監督の視線が見据える先とは?

新たなシーズンへの決意「横浜奪首」

エッジ040108 昨年、リーグ3位からCS・日本シリーズと下剋上を成し遂げ、26年ぶりの日本一に輝いた横浜DeNAベイスターズ。 「ハマの番長」こと三浦大輔監督は、就任1年目の最下位から長年の悲願だった日本一に至るまで、いかにしてチームを率いてきたのか?「実はプライベートでは涙もろい」と語る番長の素顔、そして、今年のリーグ制覇にかける思いに迫る。 ──いよいよ、ペナントレース開幕です。今年のシーズンスローガンが「横浜奪首」ということですが、熱い思いがひしひしと伝わってきますね。 三浦:去年はリーグ優勝、首位を獲れませんでしたからね。日本シリーズに勝ってから完全優勝は全員の目標になっています。  このオフの間、選手たちのコメントを聞いても、みんなが「2025年はリーグ優勝からの日本一連覇」と言っていました。  自分たちは挑戦者、奪い取りにいかなければいけない立場。もちろん、日本一になれたことで、たくさんの人たちと一緒に喜べたしオフの間にもメディアに出演してお祝いしてもらいました。でも、やっぱり「リーグ優勝のビールかけ」と「優勝旅行」ができていない。今年はそれを達成します。 ──1998年の日本一以来、ベイスターズは長く低迷の中にありました。監督に就任してからも「もう一度優勝して最高の景色を見せたい」と言ってきました。それが監督4年目でようやく獲れた日本一。勝利の瞬間、三浦さんの目から涙がこぼれ落ちるのを初めて見た気がします。 三浦:ホントに……長かったですからね(笑)。あの優勝した瞬間、いろんな思いが込み上げてきました。  1998年に優勝して以来、ずっと思い続けてきたことが監督として実現できた。実は涙もろいけど、グラウンドでは、何があっても弱いところは見せたくないし、泣く時は陰で泣きますから(笑)  年末に球団の『勝ち切る覚悟~日本一までの79日~』を見て、グッときました。自分自身現場で見てきた光景もあるけど、スタンドのファンの方の表情や声を聞いた時に……グッときました。自分たちはたくさんの人たちに応援してもらっているんだと。  この優勝は、選手やチームスタッフ、ファンも含め全員で獲れた優勝だと思います。1998年の優勝の時は、若手選手だったけど、今回の監督としての優勝はまた違った喜びを感じています。

過去最高の戦力で挑む