仕事

「すぐ辞める若者」とどう付き合う? 27歳CEOが語る「管理するのは諦めたほうがいい」

「人手不足で採用基準は年々緩くなっている。今までなら入社してこなかった人材が大量に入ってくるようになりました」こう嘆くのは大手企業の教育担当者。’25年3月卒業の大学生の就職内定率は92.6%。超売り手市場のなか、今年も大量の新社会人が誕生する。 若手社員のトンデモ言動に困惑する声が聞かれるようになって久しいが、若手育成の難度は上がるばかりで、今やお手上げ状態の企業も珍しくない。コミュニケーションの齟齬は本当に世代の違いなのか、採用した企業が悪いのか。組織や周囲に“害”を及ぼしてしまう新社“害”人の実態に迫った! 若害の定義 ①「お客さま」体質で業務遂行 ②無責任な迷惑行為を多発 ③仕事の価値は自分が基準

Z世代が持つ2つの観点

[若害]の激ヤバ実態

Z世代の企画屋の今瀧健登氏

ちょっとでも嫌なら、次に行こう――。Z世代向けのマーケティングや企画を専門とする「僕と私と株式会社」のCEOで、自身も27歳とZ世代の今瀧健登氏は、大きく2つの観点があると分析。まず1つ目は「SNS世代」であり、「転職時代」であることだ。 「僕らの世代は、中学、高校、大学までSNS(※1)とともに育ってきました。社会人になると、同世代の友人からSNSを通して未経験な業界や会社での働き方が、リアルタイムで目に入るようになるんです。 新しいプロジェクトへの挑戦、自由な働き方など、自分の職場環境より魅力的だと、身近で親しい人の投稿だから『自分も行けるのでは?』といった当事者意識も芽生えやすい。売り手市場も相まって、転職前提の就活をしているため、肌に合わないと感じたら即退散もいとわないんですね」