「ミスの説明も謝罪もなし」「何十年と続いた発注が途切れた」若手の育成に頭を抱える上司たちの悲鳴。分断の加速が進む5つの要因
―[[若害]の激ヤバ実態]―
「人手不足で採用基準は年々緩くなっている。今までなら入社してこなかった人材が大量に入ってくるようになりました」こう嘆くのは大手企業の教育担当者。’25年3月卒業の大学生の就職内定率は92.6%。超売り手市場のなか、今年も大量の新社会人が誕生した。若手社員のトンデモ言動に困惑する声が聞かれるようになって久しいが、若手育成の難度は上がるばかりで、今やお手上げ状態の企業も珍しくない。コミュニケーションの齟齬は本当に世代の違いなのか、採用した企業が悪いのか。組織や周囲に“害”を及ぼしてしまう新社“害”人の実態に迫った!
若害の定義
①「お客さま」体質で業務遂行
②無責任な迷惑行為を多発
③仕事の価値は自分が基準
若手の育成に頭を抱える上司たち
若害。周囲の大人の反感を招く言動が目立つ新人が、また今年も入社してきた――。
「新入社員だからと見守ってきましたが、何十年と続いた発注が途切れたときは、“若害”と思わざるを得ませんでした」
深いため息をつき、その胸中を吐露した広告代理店で営業部長を務める吉田雅之さん(仮名・49歳)もまた、若手の育成に頭を抱える一人だ。
「普段話せば“いいコ”なのに、前々からいざ仕事となると齟齬が多くて改善されないんです。新人教育として会議、取引時など“議事録”を任せた時も、AI文字起こしで誤字脱字だらけ。議事録の意図を説明しても『雑務はAIに任せたほうが合理的だ』と、本質がまったく伝わりません」
それでも超売り手市場で会社を“選んでくれた”大切に育てたい金の卵だ。本人が望む企画をお願いするも……。
「馴染みのクライアントへ提案する企画案をお願いしてみると、ものの数十分で送られてきました。驚いて、聞いてみたら『AIで作りました』と即答。クライアント情報をAIに読み込ませた事実に絶句しました。最初は練習用の公開済み情報だったので事なきを得ましたが、それ以降も頻繁に使用していたことが発覚。しかも、今度は解禁前の機密情報もあり……。すぐに謝罪へ伺うも、一度や二度ではなかったため、長年続いた発注を失う結果になりました」
「事務連絡を既読スルー、ミスの説明も謝罪もなし」
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
この記者は、他にもこんな記事を書いています




