“人付き合いが苦手な女性”が太ももに「向日葵の刺青」を入れた理由「躊躇はなかった」
取材日、その女性は「実は刺青を入れたのは一か月ほど前なんですよね」と打ち明けた。左太ももに堂々と彫られた向日葵が眩しい。宮城県仙台市にあるコンセプトカフェ「RAIVEN」のキャストで結成されたアイドルグループVAMKiSSで活動する、能有りあのさん(@noten__desu__)、22歳だ。昔から人付き合いに気苦労が多かったと話す彼女は、なぜ人前に立つ仕事をしているのか。
能有さんは岩手県で生まれた。絵は物心ついたときから描いていたという。将来的にグラフィックデザイン系の専門学校へ進学するまでになるものの、コミュニケーションに難がある自分が逃げ込む場所でもあったと話す。
「幼稚園のときから、『人との距離がおかしい』というような指摘をよく受けていました。特に女子とは馴染めなくて、小学校時代も近所の男子とばかり遊んでいて。ポケモンや仮面ライダーの話をするのが好きでした。一方で、女子特有のコミュニケーションが得意ではありませんでした」
能有さんからはボーイッシュな印象を受けるが、学生時代にはすでにガーリーな容姿とは決別していたという。
「人間そのものを好きになるので、性別で隔てたことはありません。もっとも、そういう距離の取り方が、一部の女子からすれば『何を考えているのかわからない』となってしまうのかもしれません。男子にも女友達みたいに接するので、色目を使っているように思われたりもしました。
通っていた中学校は、2つの小学校の卒業生が合流するところだったのですが、私を初めて見る人は特にそのように感じたようです。さらに悪いことに、中学2年生のとき、仲良くしてくれていたグループのリーダー格のような子から、ハブにされてしまいました。原因は、私が仲良くしていた男子のことをその子が好きになったからです。それ以来、人間関係に疲れてしまったんですよね」
人間関係に疲れた――たとえばこんな仕打ちがあったと話す。
「面と向かって何かを言ってくることはないんです。雰囲気ですよね、『あぁあの子は変わり者だから』という。給食の時間は班ごとに食べるのですが、微妙に数ミリだけ机を離されていたり。修学旅行の班決めでは班長が一緒になりたい人を選ぶ形式なのですが、最後まで残ったりとか。些細なことかもしれませんが、自分のことが“余りもの”に思えて、私にはとてもしんどかったんです」

能有りあのさん
“女子特有”のコミュニケーションが得意ではなかった
自分が“余りもの”に思えた出来事

ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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