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恋リア出演で話題の「23歳和彫り美女」が処女作に込めた思い。「自分の人生はカス」と言い切るワケ

 この8月19日に1冊の書籍が上梓された。『毒愛』(双葉社)――本の帯に刷られた「バカにしながら読んでほしい、このカス人生を」の言葉が目に飛び込む。著者の小野乙葉さん(23歳)には、2年以上前に取材させていただいた縁があった。  その後、大人気恋愛リアリティショーにも参加した彼女は、一定の知名度を得る。自身の半生に注目が集まるタイミングで、なぜ自伝を記したのか。この本に込めた思いを訊いた。
小野乙葉

小野乙葉さん

過干渉な母への思いを込め…

――出版おめでとうございます。まず、『毒愛』というタイトルに込めた思いを聞かせてください。 小野乙葉:ありがとうございます。ママを念頭に置いた言葉です。私は、「ママが望むような、可愛くて勉強もできて何でも卒なくこなせる娘」にはついぞなれませんでした。ご覧のように、身体の至るところに和彫りがあって、もう一般企業で働くこともできないでしょうし、ママが理想とした「安定」とは縁遠い存在になりました。  私は学生時代、過干渉だったママをうざったく思っていました。けれども、虐待をされたわけではないし、むしろ愛されて育ったと思います。でもその愛が、私にとっては毒でした。愛は毒にもなるし、毒でも本質は愛なのかもしれない。そんな気持ちでつけたタイトルです。 ――ご著書には、お母様への交錯した思いが描かれています。割と率直に気持ちを吐露されている場面もありますが、お母様が読まれることも想定している。 小野乙葉:いえ、ママは私が参加した番組も見ませんし、書籍を刊行することも伝えていません。恋愛リアリティショーに参加したときも、ママから「私は観ないから」と言われていました。ずっと綺麗な記憶のなかの娘でいてほしいのだと思います。

壮絶な過去を曝け出す覚悟

小野乙葉

『毒愛』(双葉社)

――辛辣な描写もありますが、書いていて辛くなかったですか。 小野乙葉:書いている最中はあまり辛くなかったです。しかし書籍の形になったのをみて、これまでママを毒だと思ってきたけど、「娘である私が毒だったのかも」と思えてきました。 ――お母様との関係性以外にも、『毒愛』には過去のレイプ被害、パパ活、他国への出稼ぎなど、なかなかダークな過去をさらけだしていますよね。その意図は何でしょうか。 小野乙葉:実は最初から書籍を書こうと思っていたわけではないんです。これまでインタビューしていただいた記事などを振り返りながら、A4の紙にこれまでの出来事を書き出してみたんです。知人から「本にまとめるべきだよ」と助言をもらって。  でもそれは、自分の過去を切り売りして有名になろうと思ってのことではありません。私自身は自分のこの人生を後悔してはいませんが、過去の人生を自分で「カスだった」と言い切ることで、踏ん切りをつけたかったんです。  そして、私のように家族との関係性がうまくいかないことがきっかけで人生を踏み外しそうになっている人たちに対して、「私のように、ここまで悲劇が連続する経験はしないほうがいい」と伝えられるのではないかとも思っています。
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「不健全な関係」と自覚しているが…
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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【書誌情報】

タイトル:『毒愛』
著者 :小野乙葉
発売日:2026年8月19日
定価:2,200円(税込)
判型:四六判
発行元:双葉社
本編:208ページ

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