「黙って乗れなんてルールがどこにあるんだ」新幹線で大騒ぎする“社員旅行の集団”…車掌が注意した結果
社員旅行や修学旅行など、大人数で新幹線を利用するケースは多々ある。節度を守って乗車する人が大多数だと思われるが、集団心理が働き、知らず知らずのうちにマナー違反をする人物もいるようだ。森田光さん(仮名・30代)は、新幹線でとんでもない集団を見かけたことがあるという。
出張のため、東京から広島に向かっていた森田さん。異変は、名古屋を過ぎたところで発生した。
「12人ぐらいでしょうか、社員旅行と思われる男女の集団が乗ってきました。60代ぐらいの男が、『おまえはここ』とそれぞれに座席を指示していたのですが、『ここは嫌だ』と駄々をこねる人物がいて、発車してから5分ぐらい、誰がどこに座るかで揉めていました。この時点でかなり鬱陶しくて。
全員が着席するかしないかのタイミングで、男が得意気に『こうすればいいんだよ』とつぶやき、椅子を回転させて向かい合わせにしたんです。許されている行為ではあるけれど、当時は新型コロナウイルスのこともあったし、すごく嫌でした」
席を回転させ、向かい合わせに座った集団は、はた迷惑な行為をはじめる。
「席に座ると、リーダー的な男がビールを配りだして、一斉に『乾杯!』と。ここは居酒屋なのかと思いましたよ。私は酒が飲めず、ビールのニオイも嫌いなので、鼻呼吸をあきらめました。こっちは、仕事で嫌々広島に向かっているのに。同じ料金を支払って、なぜ私がこんなにも我慢をしなければいけないのかと……」
さらに暴走はつづく。
「新神戸を過ぎたあたりで、集団の口調が荒くなり、『酒に酔っている』と感じました。すると女性に対してリーダー的な男が大声でセクハラまがいの発言をし始めたんです。周りもその人間には強く言えないのか、ヘラヘラしているのみで……。とにかく声がでかいし、内容は卑猥だし。セクハラをされた女性は、席を立ってどこかに行ってしまいました。かわいそうでしたね」

画像はイメージです
社員旅行の集団が大騒ぎ
酔いがまわるにつれ、周囲の不快指数も上昇
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複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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