総資産150億円の投資家は今回のトランプショックにどう立ち向かった?“爆買い”した銘柄を公開
トランプ関税ショックで過去3番目の暴落を経験し、急激に冷え込んだ投資ブーム。だが、投資のプロたちはこの波乱相場こそが好機とばかりに爆買いしていた! この大荒れ相場で資産形成に挑む、プロたちの買い方を学ぼう。
実際に著名投資家たちは、今回のトランプショックにどう立ち向かったのか。
「相互関税が発表された4月3日から2日かけて数十億円単位で現物ポジションを手じまい、相場急変にある程度備えたうえで週明け7日の暴落を確認。銀行株20%安になったことなどから底打ちの気配を感じましたが、2日間は様子見をして9日の急落局面から全力買いに転じました」
こう話すのは総資産150億円の片山晃氏。「五月さん」の愛称でも知られる著名投資家は暴落局面を好機と捉え、初動では躊躇なく株を売ってキャッシュをつくり、暴落後に“爆買い”に動いたという。
「まず買ったのはホンダやホンダ系の部品メーカー。自動車メーカーはすべてトランプ関税の影響をモロに受けると思われがちですが、ホンダは米国向け車両の大半を現地で生産しており、日本から米国への輸出台数は全体の1%未満。関税リスクが比較的低いので急落局面で買いました。
さらに、SBIホールディングスと住信SBIネット銀行も買っていきましたが、こちらは関税リスクもトランプ政策による為替変動リスクもほぼ受けない銘柄です」
暴落後に“爆買い”に動く

ホンダは米国向けの大半を現地で生産している