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「15年以内に南海トラフ地震は必ず起きる」専門家が断言。有事の際にすぐできる“自分の身を守る方法”

地震、噴火、台風、豪雨……。国は防災グッズの準備を促すが、正直ちょっと高い。また、出かけ先など“備え”がないときに被災したらどうすれば? 今回、0円で代用できる防災サバイバル術を伝授する! 食料確保から簡易シェルターまで。災害グッズは無料で代用できることが判明!

巨大地震がもたらす想定被害規模

首都直下地震 被害想定額 100兆円 死者数 2万3千人 南海トラフ地震 被害想定額 230兆円 死者数 32万人

あと10年で“超大災害”は必ず来る! 知識を備えよ

[0円防災]サバイバル術災害大国日本で、次に来るのは巨大地震か、異常気象か、火山噴火か。地球科学者・鎌田浩毅氏は、「’30年代までにマグニチュード(M)9クラスの南海トラフ地震は必ず起きる。首都直下地震はいつ起きてもおかしくない」と断言する。政府の想定では、同地震の最大死者数は32万人だ。 「さらに巨大な津波が時速数十キロの猛スピードで襲ってきますし、地震の揺れでマグマが刺激され火山噴火もありうる。当然、災害関連死は国の想定以上に多くなるはず」 備えは必要だが、防災セットにかかる費用は一つ2万円台として家族4人だと、買い替え含めかなりの額に……。だからこそ知識が必須だと同氏は続ける。 「全国民一人一人が防災の知識を持てば、死の確率は減らせます。発想を少し変えるだけで人の命を救えるんです」 今こそ真剣な対策を。

ゴミ袋やタオルが被災回避の一助に

有事の際は着の身着のままで避難することもあるだろう。もしも防災服などの“備え”が一切ない場合、少しでも身を守る方法はあるのか? 「倒壊した街を歩くときでも、靴に大きなビニール袋を履いて段ボール板を仕込み膝まで覆う長靴をつくれば、瓦礫の小さな破片や液状化による泥水から足を守ることができます」
[0円防災]サバイバル術

簡易長靴

そう話すのは、防災士の草野かおる氏だ。日用品を本来の用途以外に転用していく意識も、サバイバル生活では肝になると言う。 「ラップ一つとっても、新聞紙と一緒に体に巻けば腹巻きにできたり、傷口に巻いて止血したり。手に巻けば簡易手袋になり衛生面も担保することができます」 日頃からアイデアを増やしておくのがオススメだ。

災害時、周囲のモノで身を守る!