更新日:2025年06月26日 15:25
エンタメ

オダギリジョー「20代の時に一生分働いた気がしているので…」49歳にして辿り着いた“仕事への向き合い方”

「五十知命」か。彼ならではの“存在感”で、あまたの作品を彩ってきた俳優・オダギリジョー。尖っていた若手時代から、50歳目前にしてたどり着いた“今”の自分とは。『週刊SPA!』創刊37周年号、男が惚れる男が現在地を語る――
エッジな人々

オダギリジョー

年齢を重ね、「ようやくやらせてもらえるように」

 写真撮影用にセッティングされた試写室へとフラットに入ってくるや「すごい」と声を漏らしたオダギリジョー。一見近寄りがたい独特のオーラを放ちながらも、気さくな登場に場が和む。  20代から作品の中心に立ち活躍を続ける彼の最新主演作は、プロデューサーも兼任する映画『夏の砂の上』だ。30代、40代とキャリアを重ねてきた現在のオダギリは、映画への携わり方をさらに深くしながら、人としての柔らかさも感じさせる。常に何かに追われるかのように生きる現代人。  37周年記念号の今回、中年男性の憧れる働き方を体現していくオダギリに、その変化のワケを聞いた。 ──幼い息子を亡くし、喪失感から抜け出せない主人公が長崎の坂道を歩く画をはじめ、時間の流れが印象的な作品です。オダギリさんは忙しい日々の中、ゆっくりとした時間を設けようと意識することはありますか?
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi