更新日:2025年09月22日 13:25
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参政党に政治的意識を持たない人が投票<なぜ「日本人ファースト」は人気を集めた?>/佐藤優

2025年7月の参院選で参政党が躍進した。その後、8月に入っても話題を集め、新興政党としての勢いは止まらない。「日本人ファースト」など過激に思える主張とその勢いを支持しているのはロスジェネ世代とも言われ、今まで見捨てられた人たちとの報道もある。なぜこれほどまでに人気を集めるのが、混迷を極める男女の世界に“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報・外交のプロ・佐藤優が、その経験をもとに、読者の悩みから読み解く!

なぜ参政党は人気があるんでしょうか?

インテリジェンス人生相談

※画像はイメージです fotoriatonko – stock.adobe.com

★相談者★韓国好き(ペンネーム) 派遣社員 41歳 女性 「日本人ファースト」と言っている参政党が参院選で躍進しましたが、非常に危険な思想だと思っています。  クルド人の問題や中国人の土地買収、たしかに不安に感じるところはあります。しかし、外国人をセカンド以降にしていいという排他的な考え方をどうしても受け入れられません。  なぜ多くの日本人が参政党に共感するようになったのでしょうか?

佐藤優の回答

 第27回参院選では、参政党が選挙区で7議席、比例区で7議席の計14議席を得ました。対して、与党が大幅に後退しました(自民13議席減、公明6議席減)。この原因を自民党の「裏金議員事案」の余波と見なすと、事柄の本質を見失います。  1990年代初頭より、自民党による「キャッチ・オール・パーティ(包括政党)」という国民全体の利害調整を行うシステムは機能不全を起こしていました。そこに公明党が加わり、政策の幅を広げ、連立与党として国民全体の受け皿となる仕組みの維持に腐心してきましたが、それが臨界点を超えたというのが今回の参院選の結果と思われます。  参政党は自民党の受け皿になったというよりも、これまで政治的意識を持っていなかった人が目覚めたことにより台頭したと私は見ています。  現時点での参政党は可塑性(力を加えて変形した固体から力を取り除いても元に戻らない性質)の高い政党です。一部の人が排外主義政党であるとか人種(民族)差別政党であると激しく批判していますが、この批判との相互作用で参政党が排外主義的で人種主義的な度合いを高めるという「自己成就する予言」になってしまう可能性があります。

’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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