更新日:2025年10月31日 15:47
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【自民党総裁選】政権安定度は「林>茂木>高市>小林>小泉」な理由/倉山満

自民党総裁選が9月22日に告示され、5人の候補者が連日争いを繰り広げている。各報道によれば、小泉進次郎農水相が一歩リードしているように見えるが、はたして実際はどうなのか。少数与党となり、難しい舵取りが求められる自民党新総裁が決まる10月4日の投開票を前に、憲政史研究家の倉山満氏が総裁候補者を分析する。(以下、憲政史研究家・倉山満氏による寄稿)

合計約80日の無駄な政治空白

 ようやく、石破茂首相の退陣が確定した。実に無駄な政治空白だった。この後10月4日まで、自民党総裁選が続く。これも政治空白だ。これで合計80日。さらに、他の野党との連立交渉が始まるなら、さらなる政治空白。政策合意もせずに連立なら短期間でできようが、それでは困る。
第277回 見どころは進次郎のポンコツぶり

16日、総裁選出馬の意向を明らかにした“コメ担当大臣”の記憶も新しい小泉進次郎氏。5人の争いとなる見通しの総裁選、10月4日まで注視を続けたい 写真/産経新聞社

 せめて自民党総裁選を、実のある選挙にしてもらわねばならない。  去年の選挙では「先が読めない」との声が多かったが、本欄では再三、読み方を教示してきた。今回も十分に応用できる。  派閥解消と言うが、それは表向きの話。「真の派閥」は生きている。そして「真の領袖」は、岸田文雄、菅義偉、麻生太郎の三人の元首相。この三人の合従連衡(がっしょうれんこう)で決まるし、他は誰かについていく。

昨年の総裁選で敗れた5人の再出馬


憲政史研究家 1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本中世史』(扶桑社新書)が発売後即重版に

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