更新日:2025年10月31日 15:47
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自民党総裁選で討論から逃げる小泉進次郎は「戦う一族」小泉家で異質な存在/倉山満

自民党総裁選(10月4日投開票)も佳境を迎え、他候補をリードする小泉進次郎が戦後最年少で総理大臣就任の可能性が高まっている。しかし、討論を避け守りに徹するその姿勢は、政治家としての資質に疑問が残る。本来、小泉一族は代々困難に挑み続けてきた「戦う家系」だが、「進次郎氏だけは異質だ」と憲政史研究家の倉山満氏は語る(以下、倉山満氏による寄稿)。

小泉進次郎の資質は一言、物足りない

 先週号本欄で、「総裁選の見どころは小泉進次郎氏がボロを出さないか否かだけ」と書いた。本項執筆時点で、大きな失速はしていない。TikTokを始めたら大荒れとなったが、まだ大勢に影響はない。  永田町では、進次郎盤石の布陣とみられている。総裁選出馬の推薦人は、各派・衆参・老壮青・男女をバランスよく揃える。後見人が菅義偉元首相で、旧岸田派の木原誠二氏、麻生派の河野太郎氏ら幹部がつく。前回のライバルの加藤勝信財務大臣が選対本部長で、他に旧谷垣グループ領袖の遠藤利明氏に、野田聖子氏。出陣式には92人が集結。他の四候補が20~30人なので、圧倒的な勢いだ。党員からの支持も悪くない。  さて、その進次郎氏。戦後最年少、そして伊藤博文に次ぐ史上2位の若さの総理大臣の座が近づいている。では、その資質はどうか。  一言、物足りない。

小泉家は強敵と戦う一族。進次郎氏は一人だけ明らかに異質だ


憲政史研究家 1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本中世史』(扶桑社新書)が発売後即重版に

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