美女4000人に30億円を貢いだ「紀州のドン・ファン」の遺言書は本物だった? 兄弟姉妹の敗訴が決まった理由
―[その判決に異議あり!]―
「紀州のドン・ファン」として知られた故野崎幸助さんの全財産を自治体に寄付するとした遺言書の真偽が争われた訴訟で、大阪高裁は9月、遺言書は本物と認定。兄弟姉妹の訴えを棄却した。筆跡鑑定3通を退け、裁判官が目視で判断した事件となった。
“白ブリーフ判事”こと元裁判官の岡口基一氏は、「紀州のドン・ファン遺言書有効判決」について独自の見解を述べる(以下、岡口氏の寄稿)。

大阪高等裁判所 写真/Eric Akashi – stock.adobe.com
裁判官が重視したのは、筆跡鑑定よりもストーリー・押印
遺言書の有効性は?
おかぐち・きいち◎元裁判官 1966年生まれ、東大法学部卒。1991年に司法試験合格。大阪・東京・仙台高裁などで判事を務める。旧Twitterを通じて実名で情報発信を続けていたが、「これからも、エ ロ エ ロ ツイートがんばるね」といった発言や上半身裸に白ブリーフ一丁の自身の画像を投稿し物議を醸す。その後、あるツイートを巡って弾劾裁判にかけられ、制度開始以来8人目の罷免となった。著書『要件事実マニュアル』は法曹界のロングセラー



