棚橋流プロモーション「3年後理論」とは?集客の時差を考えた宣伝戦略/棚橋弘至 vol.51
今年も、あの季節がやってきました。ええ、株主総会ですね。昨年は、人生初の株主総会だったので、右も左もわからず……ということには、なりませんでしたが、事前の準備も大変だったし、会場に漂うただならぬピリピリとした緊張感に、背筋が伸びた記憶が残っています。
なぜ、背筋が伸びたのか?
それは、株主様の中でも熱量の高い方が参加され、貴重なご意見を多くいただいたからです。なんとかお答えできたような……。
今年こそ、昨年の経験を生かして納得していただける回答を出せるか、というのが社長としての手腕の見せどころですね。
新日本プロレスは、ブシロードグループの子会社でスポーツユニットという立ち位置になっています。
ブシロードのやっているキャラクタービジネスは、プロレスとの親和性が高く、新たな広がりが生まれるかもしれません。
しかし、やはり新日本プロレス自体の規模を大きくし、利益を伸ばしていきたい。そのための最も効果的な方法は、選手の知名度を上げることだと考えています。
僕は’00年代、試合後のマイクアピールでは「もっとクソ有名になります!」と、言い続けてきました。
「知っているプロレスラーが近くの体育館に来る!」。まず、ここがスタートだと考えたからです。
なかなか「知らない人を見に行こう」とはならないですよね。テレビなどのマスメディアへの出演を増やしたり、趣味や得意分野へ進出したりして、そのジャンルの方々に自分を知っていただく。そうした活動を継続的にやっていかなければなりません。
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)であり現役プロレスラー。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」。得意技は「ハイフライフロー」。身長181㎝ 体重101㎏

棚橋弘至 ©新日本プロレス

これが、株主総会を乗り越えた漢の顔。背筋が伸びました…… ©新日本プロレス
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)であり現役プロレスラー。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」。得意技は「ハイフライフロー」。身長181㎝ 体重101㎏



