シニア再就職市場「300社応募、年収半減は当たり前」。高齢者を襲う“さらなる悪夢”
―[[70歳破産]の悪夢]―
晩婚化と高齢化に物価高や金利上昇が重なり、70歳前後で破産の危機に瀕する人が増え続けている。長く働いて稼ぎ続けるという解決策もあるが、実際にはシニア再就職市場は超狭き門。経済的不安に加えて病気や家族の問題まで抱える高齢者たちの現実を追った。
唯一の内定企業は年収350万円…
「『シニア可』の求人は増えているように感じますが、どれも条件は厳しいですね……」
そう話すのは転職活動中の安井久美さん(仮名・独身・57歳)だ。海外留学経験を活かして50代前半まで勤めた貿易会社ではピーク時で1200万円もの年収をもらっていたが、コロナ禍の業績悪化を機に退職してから職を転々。以降、収入は減り続けている。
「9月から100社以上に応募しましたが、内定をもらえたのは1社だけ。それも提示された年収は350万円でした。実務経験や語学力は評価してくれたものの、スタートはその金額だと。最悪、90歳になる両親の家に戻れば生活できますが、そんな年収では東京で暮らしていけない。かといって、年齢のせいか面接はしてもらえても、内定を出してくれる会社はなかなか見つからない。明るい老後生活なんて、まったく見えません」


