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「夢を否定するなら教育者失格です」校長室で啖呵を切り、そのまま上京。「残金120円」で葛藤も…逆転を夢見る33歳女性の今

 人気YouTubeチャンネル『パロディガール』。誰もが見覚えのあるテレビ番組の1シーンを忠実に再現する“完全再現”動画はおかしみを含む一方で、その丁寧な仕事ぶりに定評もある。本記事では、パロディガール1号として活躍する俳優の結瀬ことりさん(33歳、@cotori_yuise)に話を聞いた。
結瀬ことり

結瀬ことりさん

開花した才能の背景には、宝塚への憧れと挫折が

結瀬ことり

模写のクオリティに定評がある佐山聡のネタ

――『パロディガール』参加の経緯を教えてください。 結瀬ことり:仲良くさせていただいていたスタッフの方に誘われて、『成功者の気分』というチャンネルに出演していました。これは、物件の内見をコンセプトにしたドラマ仕立てのものでした。そのなかのコーナーで、私が“キレる”シーンがありまして……意外とそれが評判がよくて(笑)。その部分に特化した内容にリニューアルして生まれたのが『パロディガール』です。内見中にキレるシーンが、のちの『パロディガール』のなかの佐山聡さん(初代タイガーマスク)が叱咤激励するシーンなどの原型になっています。 ――結瀬さんは人気テレビ番組『学校へ行こう MAX』でデビューし、その後、俳優としてのキャリアを歩み始めますよね。昔から芸能への憧れがあったのでしょうか。 結瀬ことり:ありました。島根県に住んでいた私は、小学校2年生くらいから、宝塚歌劇団が大好きでした。中学3年ぐらいまで宝塚への夢が諦められず、一度受験もしています。ただ、身長なども足りていないし、結局端にも棒にも引っかからなくて。高校時代に『学校へ行こう MAX』のオーディションを受けたときも「たぶんダメだろうな」なんて思っていたんです。でも、最終選考まで残ることができて。

島根から東京へ、本気で挑んだオーディション

――高校生の途中で島根県から東京都に引っ越しをしていますよね。 結瀬ことり:そうなんです。番組でお世話になった方の「本気でやるなら、東京に来ないと」という言葉を真に受けて、行く気満々でいました。ただ、母は非常に真面目な性格で慎重な人なので、はやる私を「高校卒業してからでもいいんじゃないの」と宥める感じでした。でも、私は上京したいわけですよね。 ――結局、反対を押し切った。 結瀬ことり:いや、もうちょっと実は複雑で……。当時住んでいた場所はコミュニティが非常に狭いので、私が上京したいと思っていることはすぐに伝わります。また、『学校へ行こう MAX』の放送日以前に、私がテレビに出ることが学校にも伝わってしまって。これが大問題になりました。 ――それはたいへんですね。
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「辞めます」と校長室で啖呵を切った
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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