更新日:2026年05月08日 17:31
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プロレスのマイクアピールとプレゼンは同じだった…よく噛む元プロレスラーが出した結論/棚橋弘至

新日本プロレスの人気プロレスラーにして「100年に一人の逸材」と言わしめ、プロレスラーを引退したばかりの第11代社長(’23年12月就任)棚橋弘至が、日々の激務のなかでひらめいたビジネス哲学を綴っていく。今回は「プレゼン能力の上達術」について。棚橋社長はいったいどんな結論に至ったのか。(以下、棚橋弘至氏の寄稿)

vol.62 プロレスのマイクアピールに通ずる、プレゼン能力上達術

 いつもより早く出社しています。それは、この原稿を書いている今日、社内で’26年の方針発表会があるからです。  全社員の前で、会社の収支やその他状況を報告しながら、ねぎらいの気持ちを伝えたり、改善を促したりと、つまり司会進行で一人喋り……。
トップロープより愛をこめて

棚橋弘至 ©新日本プロレス

 その責任の大きさに、早くもビビっているわけです。  始業の2時間くらい前に着いて、発表内容を頭に入れながら、繰り返し練習しておかないと。  こうした発表事。そう「プレゼン」ですよね。「プレゼンテーション」。プロレスラーのマイクアピールも一種のプレゼン。いかに、自分の考え、思いを話し、理解してもらうか。これぞプレゼン能力。  これまで、プレゼンについて、何か勉強しようと思ったことはなかったのですが、唯一、気をつけていたことは「大きい声でゆっくり話す」。これだけです。  プロレスラーのマイクアピールは、そのときの感情が乗ってしまい、ワ―――っと喋ってしまうこともあるのですが、会場の皆さんに聞いてもらい、理解してもらわないと意味がない。  そこで、「プロレスラーのプレゼン能力を上げるには?」をテーマにしましょう。  これを考えることによって、自然と僕の朝礼の挨拶や、今日の方針発表会もしっかりできるし(願望)、後輩たちのマイクアピール力も跳ね上がり、結果、プロレスがもっと盛り上がるに違いない。  となると、僕の責任は大きい。勉強していこう!  ほほぅ。課題認識力! 理論的思考力! 伝達力! 視覚的表現力! 共感力!

1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)。’26年1月4日を以て現役を引退。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」