更新日:2026年05月08日 16:53
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駅ビルで購入した20%引き343円の弁当、『孤独のグルメ』原作者が食べた感想はいかに?<人生最後に食べたい弁当は?/久住昌之>

『孤独のグルメ』原作者で、弁当大好きな久住昌之が「人生最後に食べたい弁当」を追い求めるグルメエッセイ。今回『孤独のファイナル弁当』として取り上げるのは、駅ビルで購入した20%引きの弁当。果たして、お味はいかに?(※記事は執筆時の状況)
孤独のファイナル弁当

仕事机で343円バラエティ弁当!

孤独のファイナル弁当 vol.26「仕事机で343円バラエティ弁当!」

 今日はスタジオに入って『孤独のグルメ Season11』のタイトルバック曲を録音していた。毎回新しいタイトル曲作ってる番組はそうないと思います。シリーズの中ではかなりアッパーな曲で全員歌も歌って、30秒に4時間ぐらいかかった熱録でした。  その録音中にこの連載の締め切りの催促が来たという、まさに綱渡りのドキュメンタリーであります。  終わって夜7時過ぎ、外は冷たい雨。楽器とノートパソコンを背負って傘を差して、駅ビルの地下に弁当を買いに。選んだのが「おかずたっぷりバラエティ弁当」。タイムサービスで20%引き、343円。安い!  あまり腹がいっぱいになると眠くなって原稿書けないから小さい弁当。仕事場には電子レンジなどないので、冷えたごはんが寒々しいからカップのなめこ汁も購入。  仕事場に来て、手を洗ってお湯を沸かして、さあファイナル弁当実食だ。  まずなめこ汁を啜る。うまい。やっぱり熱い汁は嬉しい。買って正解。あったまる。  おかずは、卵焼き、ウインナ、コロッケ、ハンバーグ、大学芋、煮豆、ポテサラそして付け合わせの具なしスパゲティ。確かにバラエティに富んでるが「たっぷり」と言っても全体が小さいから一個一個が少ない。ごはんはおにぎり1個半分ぐらい。  でもいい。最初にコロッケひと口。うん、コロッケだ。丁寧に食べてもこりゃ3口だな。ごはん。少し硬い。でもいい。すぐなめこ汁でフォロー。あー、心強い。うまい。  ウインナ半分。なんだこりゃおもちゃか。でもそこが楽しいじゃないか。でごはん。  ハンバーグ。これまた弁当用極限の小ささと薄さ。肉感の希薄さ。でもそこがいい。宇宙食ってこんな感じか? 全然違うか。

1958年、東京都出身。漫画家・音楽家。代表作に『孤独のグルメ』(作画・谷口ジロー)、『花のズボラ飯』(作画・水沢悦子)など。Xアカウント:@qusumi