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ひろゆきが断言「ネットの民度が落ちたわけじゃない」。“バカと暇人”ばかりに見えるワケ

SNSの投稿ひとつ、数秒の切り抜き動画ひとつで、その人の人格まで決めつけられてしまう時代。「ネットは昔より荒れた」と嘆く声も多いが、ひろゆき氏は「昔もいまも変わっていない」と語る。変わったのは、ネットを使う人の“民度”ではなく“母数”だった。では、炎上や承認欲求に振り回されずに生きるには、どうすればいいのか。 ※本記事は、ひろゆき著『人生の正体 生きること、死ぬこと』(徳間書店)より抜粋、編集したものです。

ネットがバカと暇人であふれるワケ

 ネット社会では、誰もが断片的な情報で他人を判断する。  SNSの投稿ひとつで、わずか数秒間の切り抜き動画1本で、その人の全人格が決めつけられる。  仮に、謂れのない炎上にさらされて、どこの誰だかわからない人たちがわんさか集まってきたとする。彼らの一方的な言いがかりにいちいち反論していたら、人生はアッと言う間に終わってしまうだろう。無視するにかぎる。  ネットはバカと暇人であふれ、SNSは知性の欠片もなく荒れ放題になったと嘆く人がいる。  でも、僕の感覚では昔もいまも何も変わっていない。単に利用する人が増えただけだ。  2000年代のネット空間は、そもそも入ってこられる人が限られていた。パソコンが必要で、設定も面倒なことこのうえなかった。回線は遅いし、通信料もかさんだ。  必然的に、時間とお金と好奇心がある人、ようするに「時間的余裕があり、ある程度の論理思考ができ、一定水準の読み書き能力が備わっている人」しかネットの中心にいなかったのだ。

人の出入りが増えた結果

 それが一気に大衆化した転換期は2010年だ。高性能スマホ・iPhone 4が発売され、ネット利用の低価格化と常時接続が実現した。Twitter(現X)やFacebookといったSNSが完全に市民権を得て、ネットは誰でも簡単に行き来できる場所になったわけだ。  人の出入りが多くなれば、当然、いろいろな声がひしめき合うことになる。目を覆うような、耳を疑うような、独りよがりの主張を声高にまくし立てる人が大量発生すると、悪貨は良貨を駆逐するがごとく、まっとうな意見はかき消されていく。  それはユーザーの「民度が落ちた」からじゃなくて、単にネット民の「母数」が増えたからだ。
ひろゆき

『人生の正体 生きること、死ぬこと』(徳間書店)

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「リアルの自分」と「ネットの自分」を切り離そう
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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