「助けて!」隣室の悲鳴で警察に通報した新婚夫婦の悲劇。なぜか不動産屋に疑われ、自費で逃げ出すハメに
隣人との関係は、難しいものだ。騒音、ゴミ出し、駐車・駐輪、ペット、庭木の越境——。些細な違和感でも日常生活で積み重なれば大きなストレスになり、深刻なトラブルに発展することもある。
「思い悩んだ末に、私たち夫婦は転居を決意しました」
今回は、善意の結果が思わぬ方向にいってしまった井上綾乃さん(仮名)のエピソードを紹介しよう。
井上さんは当時、結婚を機に地方から横浜へ移り住んだばかりだった。夫と2人、新築の1LDKアパートで新生活をスタートさせ、慣れない土地ながらも新しい暮らしに期待を膨らませていたという。
しかし、その平穏は入居後すぐに破られた。ある日の夕方、井上さんが自宅で一人過ごしていると、突如、隣室から激しい衝撃音が鳴り響いた。直後、女性の悲鳴が聞こえてきたのである。
「誰か助けて!」
何度も繰り返される絶叫と泣き声に、井上さんは「このままでは命に関わるかもしれない」と強い恐怖を感じ、震える手で警察に通報した。
しばらくしてアパートに到着した警察官によって、騒動の原因が隣室カップルのDV(家庭内暴力)であることが判明した。あれほど激しい暴力沙汰であれば、加害者は当然、逮捕されるものだと井上さんは考えていた。
ところが、翌日以降も隣のカップルは何事もなかったかのように2人で部屋を出入りしていた。あれほどの騒ぎにもかかわらず、なぜ逮捕に至らないのか。井上さんは全く理解できず、戸惑ったという。
さらに彼女を困惑させたのは、不動産屋の対応だった。
翌日の昼頃、不動産屋から井上さんの携帯電話に着信があった。昨夜の件に関する事情確認だろうと思い電話に出たが、耳に飛び込んできたのは、予想外の言葉だった。
「お宅の部屋が騒がしいと、下の階の入居者から苦情が来ているのですが」
驚いた井上さんは、「昨日、隣の部屋から『助けて』という悲鳴が聞こえたため、私が警察へ通報しました。騒動があったのは隣室です」と説明した。
しかし、不動産屋の担当者から確認不足に対する謝罪の言葉はなく、隣室への対応についても「対策は難しい」と告げられるだけだった。
発端は隣室から聞こえた悲鳴「誰か助けて!」

※写真はイメージです(画像生成にAIを利用しています)
不動産屋からの理不尽な連絡
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編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
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