ひろゆきが語る、モノを所有するより大切な“本当の豊かさ”。「高級車やブランド品を持っている人ほど豊か」はもう古い
「高級車やブランド品を持っている人ほど豊か」という価値観は、もう古いのかもしれない。カーシェアやレンタルが普及した今、ひろゆき氏が考える「本当の豊かさ」とは何なのか。モノを所有することにかかる意外なコストと、お金をかけるべきものの見極め方を語る。

モノを買うことと、豊かになることは、だいぶ別の話だったりします。昭和の感覚だと、高級車やブランド品、家などを所有することが豊かさの象徴でした。というか、当時は必要なら所有しないと使えない時代だったわけです。
でも今は、カーシェアやレンタルなど「必要なときだけ使うことができる」時代。そうなるとモノを所有することが豊かなのかは微妙なところだったりします。というのも、そもそも豊かさというのは所有ではなく、「必要なときに困らないこと」だからです。
たしかにモノは一度買えば、以降はタダで使い続けられます。でも実際には、置く場所や維持費、故障リスクなどの“実質的コスト”がついてきます。買った瞬間に終わりではなく、買ったあともお金や時間を吸い続けるわけです。
例えば都内で車を持つと、税金や保険、車検に駐車場代などで、月5万円以上かかるのは珍しくないです。週に何度も乗るならまだしも、カーシェアやタクシー代が月5万円以内に収まるなら、車を持たないほうが合理的です。
ドラム式洗濯乾燥機も光熱費や修理費だけでなく「置くスペース」にも家賃が発生しています。東京のワンルームなら、そこはけっこう大きい。生活スタイルによってはコインランドリーで乾燥まで済ませたほうが、コスパがいい場合もあります。
服やバッグも同じで、結婚式や式典のためにめったに着ない服やバッグを買うくらいなら、レンタルサービスで済ませたほうがいい。一回しか使わないものに高いお金を払うのは、実用ではなく見栄でしかないのです。
もちろんシェアサービスがないものもあります。ただ、そういう分野であっても、人と繋がっていることで使えることもあります。例えば、たこ焼き器を買わなくても持っている友達がいれば使えます。クルーザーだって、持っている知人がいれば乗れたりする。所有するくらいなら、友達を増やすほうが結果としてモノを所有するよりも豊かになれたりすることもあるわけです。
もちろん、何も所有するなという話ではなく、欲しいものは買えばいい。初版本が欲しいとか、スポーツカーが欲しいとか、ブランド時計が欲しいとか、そういう欲望があるのは普通です。ただ、そのときに「これは資産になるから」とか「仕事に必要だから」みたいな自分への言い訳はせず、見栄で買っているなら「見栄のために浪費している」と認識したほうがいい。自分に嘘をつくと、同じ浪費を繰り返しやすくなります。そしてだいたい財布を直撃します。
大事なのは所有するものを絞ること。本当に欲しいものを所有するために、他はレンタルや中古で済ませる。普段着はユニクロでいいけど、どうしても欲しい時計にはお金をかける。そういう選択と集中をするほうが、生活の満足度は上がると思います。
「持っているかどうか」より、「必要なときに困らず使えるかどうか」。そうやって豊かさの定義を考えると、所有すべきものが見えてくるんじゃないかと思いますよ。
構成・撮影/杉原光徳(ミドルマン)
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
豊かさというのは所有ではなく「必要なときに困らないこと」

ひろゆき
友達が多いほうが、結果として得をする
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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