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「読モ」を夢見る女性を喰い物に…事務所が抱える闇の部分

読モ ファッション誌 ブラック

かつて所属していた事務所の社長が、自社所属の読モをレイプし、逮捕されたこともあるというAさん。「事務所にいたほうが誌面に出れそうと思って入ったけど……。今後は読モをやるとしてもフリーでやります」

 数年前から、レギュラーで雑誌に登場する「読モ」のほとんどが素人読者ではなく、「事務所に所属」するようになっている。  むしろ事務所に入っていないと雑誌にはほぼ出れない状況で、それを逆手に取って、若い女性を食い物にする悪質なケースが横行していた。  最近まで読モをしていたAさん(23歳)は、その実情を次のように話す。 「2年契約で、毎月1万5000円のレッスン料を支払っていました。レッスンにはプロの講師の方や現役モデルさんが来て指導してくれたので勉強になりましたが、当初5人くらいで受けてたのが、いつの間にか15人で受けるかたちになっちゃって……。1人が指導してもらえる時間は当然減っちゃうし、”辞める”と事務所に伝えたら、”2年契約だから残りのレッスン料も全部払え”と言われて。結局辞めた後も15万円くらい払いました。2つ目の事務所は更に酷くて、1日仕事してもギャラが貰えなかったり、当初1万円と言われていたギャラが5000円になったり、かと思えばマネージャーのお気に入りのコはたくさん貰ってたりしていました」  Aさんは現在、事務所には所属せず、アルバイトをしながら専門学校へ通う学費を貯めているという。    こうした状況について、業界事情に精通するX氏は話す。 「2年くらい前は、読モになりたい若いコたちを利用する事務所が多かった。ギャル好き経営者が女のコをとりあえず囲い込み、安いギャラで使って、自分の女にしたり、使い捨てたりする状況が続いた。でも、最近は事務所側もやり方を変え、囲った読モにはブログをやらせて広告費で稼ぐなど新しい形ができてきた。だから、事務所側も、ブログが人気になれば仕事を回すなどの操作はしても、変に手をだすとかいった干渉はしない。今のほうが随分ビジネスライクになってきたと思いますよ」  2年前といえば、ちょうどAさんが事務所に所属していた時期と重なる。その当時に比べれば少しは落ち着いてきたということなのかもしれないが、現在でも若い女性を巧みに利用する悪質な事務所は確かに存在するようだ。  週刊SPA!11/6発売号「[読者モデルの現実]ピンからキリまで」では、なんとなく耳にする「読モ」という存在について、その定義や実数、ビジネスモデルなどについて調査を敢行。「読モ」という存在が、どのようにカネを生み出すのかなどを探っている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
週刊SPA!11/13号(11/6発売)

表紙の人/草なぎ剛

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