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「上司を手のひらで転がす」テクニック

「上司を手のひらで転がす」小手先テク 上司を手のひらで転がすポイントは「腹を見せる」こと――と話すのは、お笑いのスキルを絡めたコミュニケーション論に定評があり、『最強のコミュニケーション ツッコミ術』(祥伝社)を上梓した放送作家の村瀬健氏。エラい人に気に入られてナンボの芸能界で、後ろ盾のない若手芸人やフリーランスの放送作家にとっては、相手を立てる「小手先テク」を磨くことこそがサバイバル術だという。

「アナタと比べれば自分なんてちっぽけな存在ですよ――というアピールを、愛嬌まじりでやるんです。それができる人間は大抵、可愛がられますね」

 年配の人間に効果大なのは「◯◯さんて、お父さんみたいですよね」の一言。「人生の師匠として尊敬されている」「無条件で慕われている」など、父親という言葉にはさまざまなニュアンスが含まれるので、各人が好きに解釈して喜んでくれるのだ。

「エラい人に対して若手がよく使っているのは『タバコを使ったテクニック』。宴会で、エラい人が遅れて入ってくるときがありますよね。その姿が目に入ったら、すかさずタバコに火をつける。そして、その人が近くに座ったら目の前で火を消すんです。『こいつ、つけたばかりのタバコをわざわざオレのために消したな』と思わせて喜ばせるテクニックなんです」

 お笑いのスキルといえば「ツッコミ」も上司を転がすのに欠かせない要素。「ボケを拾う」という行為自体、相手を立てようという気遣いに満ちているからだ。

「上司がつまらないことを言ってスベったときも、部下が『それ、イエローカードですよ!』とツッコめば、場は救われる。そこまでストレートにツッコめない人なら、ほんの少し間を置いて『ジワジワきますね』と拾えばOKです」

 上司のつまらない発言をスルーしないのはもちろん、面白い発言が出たらここぞとばかりに持ち上げるのが可愛がられる部下の条件。とはいえ、あまりに大袈裟に笑ったりするのはウソ臭い。

「そんなときの必殺フレーズは『今年いちばん笑いましたよ!』。“今年いちばん”というところにリアリティがあるでしょ? あと、これも若手がよく使うテクニックなんですが、飲み会の帰り道や二軒目に向かう途中で、わざとクスクス“思い出し笑い”するんです。『なんだよ?』と聞かれたら、『いやぁ、さっきの◯◯さんの話、面白すぎましたよ』。これを言われて喜ばない上司はいませんよ」

 ちなみに「今年いちばん」というフレーズはいろいろなシーンで応用が効く。ご飯を奢ってもらったときに「今年最高にウマいメシでしたよ!」など。思う存分、使い回したい。

「あとはやはり、その上司を特別扱いしているように見せること。面倒な仕事を頼まれたときは『◯◯さんだからやるんですよ』と受けつつ、冗談めかして『××さんだったらやらないですよ!』と付け加える。この“××さん”には上司の同期とかライバルの名前を入れるわけですが、すると上司は『おっ、こいつはオレ派か』と内心で相好を崩すんです」

<上司を転がす小手先テク4選>

「お父さんみたいですよね」
年配の上司が頬を緩める必殺フレーズ。先輩に対しては「兄貴みたいに思えます」と応用しよう

「ジワジワきますね」
面白いつもりで言った上司の発言がまったく面白くないときに、わざとらしくなくフォローするならこのフレーズ

「今年いちばん笑いましたよ!」
上司の発言がそこそこウケたときに、ある程度のリアリティは担保しつつ最大限に持ち上げるためのフレーズ

「◯◯さんだからやるんですよ」
上司のムチャ振りに対してひとこと。「あなたは特別です」と匂わせるのは、あらゆる人たらしの常套である

 これらのテクニックを「ごますり」と敬遠するのは損というもの。定型文のようにストックしておき、無心で使いこなすべし! 5/19発売の週刊SPA!では「人生[小手先]が9割」という特集を組んでいる。上司だけでなく、部下や初対面の人など、秀逸なテクニックが盛り込まれているので、ぜひ参考にしてほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/石原まこちん>

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