更新日:2023年10月02日 02:49
仕事

「インフルエンサーだから」と無料サービスを要求する迷惑女性客。“まさかの一言”で態度が豹変したワケ

 出世したり、知名度が上がっていったりすると、まわりからチヤホヤされて変わってしまう人も少なくありません。そしてときには非常識なことを当たり前だと思い込み、周囲に迷惑をかけてしまうこともあるようです
ケーキ

※画像はイメージです(以下同じ)

経営する飲食店にインフルエンサーが来店

 ある日、藤高昇さん(仮名・41歳)が経営する店に、「私は、A子という名前で活動しているインフルエンサー」と名乗る女性がやってきた。ランチタイムが終わるギリギリの時間。入店した女性はぐるりと店内を見回し、ある提案をしたという。 「彼女は『いい雰囲気のお店なので、ぜひ宣伝したい』と、嬉しい申し出をしてくれました。脱サラをして、夢だったカフェをはじめたばかりの頃。宣伝してもらえるのはありがたいと思っていると、店内の黒板を見て『アレとアレと、アレ、おいしそうですね』と言うのです」  藤高さんが「1人で食べるにしてはすごい量ですよ」と忠告しても、女性は「でも、写真撮りたいし」と回答。そこで「ありがとうございます」と言い、厨房にオーダー。インフルエンサーは、店内の様子や料理をバンバン撮影したのだとか。

料理やドリンクをたくさん注文

「お客さんもいなかったので、ちょうどよかったです。料理も『おいしい、おいしい』と食べてくれ、店のコンセプトや料理の食材など、いろいろと興味を持って質問してくれました。また、店内の雰囲気や飾ってある雑貨や小物類も褒めてくれ、印象良かったです」  しかも、女性が注文してくれた料理は単品ばかり5品、ドリンクが2品の合計7品。かなりの金額だった。また、食べるのに時間もかかり、2時間近く店内に滞在。ランチタイムのあとはいったん、店を閉めて休憩していたが、その日は休憩時間も返上で女性に付き合った。 「女性は食事が終わると、僕の妹が作ったハンドメイド雑貨を展示販売しているスペースへ歩み寄り、『カワイイ!』と言います。そして、『コレとコレと、コレが欲しい』といくつか手に持ってくれたので、とてもありがたいと思いました」
次のページ
「あのぉ、お会計」と声をかけると…
1
2
3
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
記事一覧へ
おすすめ記事