更新日:2024年04月04日 16:16
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“1兆円を動かした”元機関投資家が教える「FX戦略」。米ドル円は150円台のどこまで動く?

今後の米ドル円相場の動きはどうなる?

マネ得

写真/産経新聞社

米ドル円市場は2月13日に約3か月ぶりの1ドル150円を記録。アメリカの利下げが予想される中で、円高方向に進むとする声もあったが、インフレ率の高止まり、米国経済や雇用の強さを印象づける値動きが続いている。 「今後の米ドル円相場の動きは、結局はアメリカ経済の行方次第でしょう。1月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率は市場予測を大きく上回り、それが円安ドル高を加速させました。いまだ米国経済は底堅く、円高に進むのはまだ先だとみています」 そう話すのは大手金融機関でインターバンクトレーダーとして活躍した個人投資家のリウム氏だ。そもそも、インターバンクトレーダーとはどのような職業なのか? 「銀行間の為替取引が行われるインターバンク市場において、企業や機関投資家といった顧客からの注文を受けてカバー取引をする職業のことです。国内でも10人前後しかおらず、一回の取引で5000億~1兆円の資金を預かった経験もあります。それだけに動く額が桁違いなので、当時はかなり責任重大なポジションにいましたね」

値動きは想定しておくべき理由

では、そんな「1兆円を動かしてきた男」は、今後の米ドル円市場をどう読み解き、いかなる戦略を立てるのか?