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野球のグローブ研究に、偏執的にこだわる、草野球仲間の城戸くん/國友公司

vol.06/ルポライター 國友公司

野球のグローブ研究に、偏執的にこだわる、草野球仲間の城戸くん

僕の野球仲間に、日本のプロ野球界でも投げる人がまずいないナックルスライダー(元西武ライオンズのヒースが投げていたという情報アリ)を使いこなす城戸という男がいる。公園で城戸くんのナックルスライダーを受けたときは正直ピンとこなかったが、本人いわく「1回浮いてから曲がっている」そうだ。 僕は路傍のジョン・レノンに出会った城戸くんは普段、俳優として活動しているが、コロナ禍で著しく仕事が減ってしまった。そのありあまる時間を「壁当て」に費やした結果、ナックルスライダーを習得してしまったというわけだ。 もともと「バカ」が付くほどの凝り性である城戸くんは、星飛雄馬ばりに投げ込みを続ける一方で、「グローブ」にものめり込んでいった。ここ4年で購入したグローブは実に50個以上。一体、いくら使っているのだろうか。
元週刊誌記者、現在フリーライター。日々街を徘徊しながら取材をしている。著書に『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)。Twitter:@onkunion