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【コスプレカフェの現実】衣装買い取り、集客ノルマは当たり前

 デフレの波に揉まれ、低賃金・過剰労働・サービス過多が蔓延する外食産業。中でも、従業員の「趣味」につけこみ安い時給でこんな雇い方をする業者も……。
コスプレカフェ

「接客ありと求人広告に明記しないのは風営法上の規制があるから」と語るA氏。

 秋葉原でコスプレカフェ「M」など、数店舗の飲食店を経営するA氏が人材採用の裏を語る。 「コスプレカフェといえば、客とゲームをしたり写真を撮ったり、いわゆる“接客アリ”が当たり前。ですが、求人広告に書いてあるのは『ウエイトレス募集』のみ。入店してから、『キャバクラみたいじゃん!』と仰天するコも少なくありません。それ以上に辛いのは、安い給料と客引きのノルマでしょう。コスプレカフェの場合、時給850円スタートが相場。ノルマは、1時間に1人以上の客を路上で掴まえること。1~2か月程度の仮採用期間にノルマが達成できなければ、即クビです。これも求人広告には一切触れられていませんが、実は大半の店で衣装は女のコの“買い取り”なんです。それも1着1万8000~3万5000円。その費用を毎月分割で給料から差し引かれるというシステムです。秋葉原という街やコスプレがよほど好きな女のコじゃないと長続きしませんよ」  週刊SPA!8/7発売号「ド底辺飲食店、本日もブラック営業中」では、コスプレカフェのみならず、多種多様な飲食店の労働環境・従業員・客の三者三様なブラックっぷりを紹介。なぜ日本の飲食店業界がド底辺化しているのか、その理由についても考えている。 <週刊SPA!編集部>
週刊SPA!8/14・21合併号(8/7発売)

表紙の人/織田裕二

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