仕事

生命保険にまつわる深イイ話

田内宏直氏

田内宏直氏

 40代ともなれば、結婚して子供も産まれ、独身時代の気ままな生活もできない。一方、中年になった身体のあちこちに無理が生じ、病気にもなりやすい。 「家に帰ると、妻から“あなたお尻から血が出てるわよ”って焦った声で言われました。慌てて病院に駆け込むと、デスクワークのしすぎによる痔だと診断。2週間入院することになって、入院費30万円を請求されたんです。20代の頃、なんとなく入っていた保険のおかげでお金は払えましたが、本当に驚きましたね」(SE・42歳)  保険というのは、実際に病気・事故に遭わなければ、その有り難みはわからない。そこで今回は、ファイナンシャル・プランナーの田内宏直氏に、実際にあった“保険にまつわる深イイ話”を聞いてみた。 「以前、子供の学資保険として生命保険に加入された方がいました。その方は子供が18歳になり、大学受験を控えた時期に、がんで亡くなられてしまい、保険金1000万円が遺された家族におりたんです。当然、大学の学費に充てるものと思っていたのですが、息子さんは『父が遺したお金をそう簡単には使えない』と、奨学金制度を使って大学に入学。そして大学を卒業後、結婚した息子さんが母親との二世帯住宅の頭金に、その保険金1000万円を使われたそうです」(田内氏)  遺された家族にとって、保険金1000万円は貴重なお金。一方、病気に罹ってしまい、その治療費の補填に充てて、生活が助かったというケースもある。 「やはり入っていてよかったと言われるのは、がん保険です。『私たちはがんにならないから……』と自信をもっておっしゃるご夫婦がいたんです。そこで、統計データを元に、誰にでも可能性のある病気であることをご説明の上、加入いただいた結果、10年後、ご主人ががんになり、1年ぐらいがん治療することになりました。治療費は100万円。建築業を営んでいたご主人は仕事できず、そんな高額の治療費を払えるはずもありませんでした。奥さまからは本当に感謝のお言葉をいただきましたね」(田内氏)  日本人の2人に1人はがんになると言われるが、国立がん研究センターによれば、40歳の人が50歳になったときにがんになる確率は2%、60歳でも7%しかない。そのため「高額ながん保険に入る必要はないが、備えあれば憂いなし」と田内氏は語る。  また、資産形成として、積み立ての生命保険に入る人もいる。 「20代後半のときに積み立てタイプの保険に加入されたお医者の方がいらっしゃったんですが、その後、十数年経って、開業しようとされました。でも、開業資金がなかったため、この保険を解約。頭金1000万円をご用意できたケースもありました」(田内氏)  死亡したとき、病気になったときという万が一に備えるだけが生命保険に役割ではない。資産形成など、そのプラスアルファも含めた活用を自分自身のライフスタイルに合わせて考えることが重要のようだ。 【田内宏直氏】 「保険のビュッフェ」提携ファイナンシャル・プランナー。車の販売営業をしていたが、生命保険の重要性に気づき転職。以来、15年間、保険選びに悩む人の相談に乗り続けている。保険のビュッフェ(http://www.hoken-buffet.jp/
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