【与沢翼のシンガポール暮らし】生活費は1日10万円でも引きこもりがち!?
―[与沢翼のシンガポール暮らし]―
かつて「秒速1億円男」と呼ばれた起業家・与沢翼氏。法人税未納が発覚し会社は破綻状態となり世間を騒がせたものの、昨年末に与沢氏が「シンガポールに移住」とブログで発表。「海外逃亡か」などさまざまな疑惑が渦巻くなか、与沢氏の真意を探るべく現地で独占取材を決行した!
◆生活費一日10万円でも毎日引きこもり生活?
3億円超の法人税をすべて完済、シンガポール最高級マンションでの豪華生活を取材した。驚いたことに日本いた時にしていた夜遊びは、現在ほとんどしていないという。
「キャバクラなどに行くのは、現地の先輩や日本からお客さまが来たときだけ。この1週間も毎日株式投資の勉強ばかりで、一歩も外に出ていませんでした。まるで引きこもりですよ。それにホラ、あまりハメを外すと彼女に怒られますから……」
かつてはその言動から「生意気」「不遜」と言われ続けてきた与沢氏だが、以前に比べ、明らかに表情が柔らかくなった印象だ。
「『前より優しくなったね』ってよく言われます(笑)。正直、今回移住した理由に『日本人の気質』に辟易したというのがあるんです。私自身もよく誹謗中傷を受けましたが、日本人は目立つ人や成果を出した人を妬み、足を引っ張ろうとする。こうした嫉妬心や対抗心、派閥争いに嫌気がさしたんですよね。日本を離れて、今はもう穏やかですよ。彼女の手料理を食べて、犬と遊ぶのが何より幸せです」
ただ、日本を離れたことで、見えてきたものもある。
「一時期は本当に日本が嫌だったんですが、最近は『今の自分があるのは日本の皆さんのおかげだな』って思うようになりました。私に対して敵意を剥き出しにする人たちに対して正直『ウザいな』と思っていましたが、皆さんが盛り上げてくれたおかげで注目され、ここまでやってこれた。本当に感謝してます」
シンガポールの夜景を見ながらそう呟く与沢氏。だが、このままシンガポールで投資家として優雅な日々を過ごすつもりなのか?
「いえ、私が人生をかけてなりたいのは実業家です。現在の株式投資やカジノでの活動は今後の資金稼ぎの一環。2年以内に10億円を貯めて、最終的にはビッグビジネスに乗り出すつもりです。いま一番関心があるのは、マレーシアの不動産投資やアプリ開発などですが、単発でのプロジェクトもいろいろ仕掛けていくつもりです」
そう語りながら、かつての「不敵」な笑みを浮かべる与沢氏。この言葉、妄言となるか、予言となるか。2年後が楽しみである。
取材・文・撮影/藤村はるな 横山薫(本誌) ハッシュタグ