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入手困難!『舛添要一 朝までファミコン』を第三者の厳しい目でじっくりと精査しながらプレイしてみた

舛添ゲームを初めてプレイ。第三者の厳しい目で批評する

 ゲームライターを名乗り始めて早10年。数々のゲームをプレイしてレビュー記事を書いてきたが、実はファミコンのゲームレビューは今回が初めて。しかも、そのタイトルが今入手困難の『舛添要一 朝までファミコン』とあっては、自然とテンションが上がる!
舛添要一 朝までファミコン

登場キャラは個性的というか、どちらかというと問題児ばかり。セクハラ好きの同僚とか、いまだと絶対無理な設定も。時代を感じる

 なのだが、ゲームへの期待は開始早々に打ち砕かれることに。というのも、本作は「見る」、「調べる」、「移動」、「呼ぶ」、「話す」などのコマンドを駆使して進める、オーソドックスなタイプのアドベンチャーゲーム。この作り自体を否定する気はないのだが、とにかく行動がいちいちバカ丁寧。例えば誰かと話す場合、オフィスに誰がいるか「見る」、人を発見して「呼ぶ」、それからやっと「話す」といった具合だ。部屋に入って人を見つけるあたりは自動にしてよとイライラしながらプレイしていると、今度は別の落とし穴が……。  それは、ボタンの連打によるセリフの「無限ループ」。うっかりボタンを押しすぎると、先ほど見たセリフを再び見るハメに……。早くセリフを終わらせようとすればするほど、抜けられない無限ループのドツボにハマっていく。 「(取るのコマンドを連続で選んでしまい)取る物がない。取る物がない。取る物がない。取る物がない。取る物がない……」  いや、わかっているから! プレイの途中、Bボタンでキャンセルできることに気づきはしたが、すぐに気づけなかった自分にガッカリ。何でこんな気持ちに!?  そうしてストレスを溜めながら1時間ほどプレイすると、第1章が唐突に終了し、「ビジネスマンクイズ」がスタート。気を取り直してチャレンジするも、クイズの内容、作りも腑に落ちないデキ。  まず、クイズの内容に関して。ビジネス用語に関する問題が出題されるのはまだわかる。でも舛添要一氏の著書名なんて、たとえ3択でも答えられないから! これは暗に、「一流のビジネスマンたるもの、俺の書いた本を読んでいて当たり前」と思い込んでいるということ? だとしたら申し訳ありません。僕には一生無理そうです。  そしてクイズの答えの提示方法にも問題が。第1章クリア後に出題される問題は全20問。回答後に答え合わせができるのかと思いきや、投げっぱなしのまま第2章に。  舛添先生は、当時から答える気があまりないようです。正直、答え合わせを行いにくく、実用性はかなり低め。話のタネにプレイするにしても、パートナーは必須。『朝までファミコン』というタイトルですが、とても夜通しやる気になれなかった。……残念!
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タレントとコラボした作品一覧
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はじめてのファミコン―なつかしゲーム子ども実験室

「ユーゲー」誌上で続いていた人気連載“まるやきくんのなつかしゲーム人体実験”

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