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ソフトバンクがヤバい!? 通信障害より深刻なトラブルが、上場直前に続々

ソフトバンク「銀行の人に勧められて、2000株申し込んだんですけど、12月7日にキャンセルしました」

 千葉県在住の70代女性がため息交じりに話すのは、12月19日に上場予定の携帯キャリア「ソフトバンク」(以下SB)のこと。仮条件における株価は1株1500円のため、2000株なら投資額は300万円。今週入金する予定だったが、「不安要素が出てきた」ため、取りやめたという。その不安の種の一つが大規模な通信障害だ。

 12月6日、13時半頃から4時間半にわたり、全国でSBの携帯電話サービスが停止した。街中ではSBユーザーが公衆電話の前に大行列。名古屋のGLAYのライブ会場前には、会員認証のためのQRコードがスマホに表示できず、途方に暮れるファンの姿も。ツイッター上にも「子供と連絡がとれない」などの悲痛な叫びが溢れた。

 当日深夜に発表された障害の原因は、「エリクソン社製データ通信用交換機のソフトウェアの異常」だった。スマホジャーナリストの石川温氏が解説する。

「9か月前に導入された交換機のソフトウェアの“電子証明書”が期限切れになるという、非常に初歩的なミスでした。更新したソフトのライセンスが切れる異常が発生して通信を制御するための交換機が動作せず、障害が発生したかたちです。同じソフトを利用していた世界11か国の携帯キャリアでも、同時刻に通信がストップしました。このエリクソンは携帯インフラで世界シェアの3割を握るトップベンダー。今回の交換機とは異なる機器をNTTドコモやKDDI(au)も導入しているため、他のキャリア関係者も『明日は我が身』と危機感を募らせていました」

 SBに瑕疵(かし)はなかったようだが、不安材料はこれにとどまらない。経済事件の裏側を報じながら7月に休刊した『闇株新聞』の元・主筆が話す。

「12月5日に米国の要請を受けたカナダ当局が中国・ファーウェイ(華為技術)の副会長を『対イラン制裁違反』容疑で逮捕したことは、SBにとってもマイナス。ファーウェイは創業者が人民解放軍の出身で、携帯インフラのシェアではエリクソンを上回る企業。米国はデータ漏洩やサイバー攻撃のリスクがあるとして政府機関での同社製品の使用を禁止しています。使用している民間企業と政府機関との取り引きも禁止となり、米国は同盟国にも使用しないよう呼びかけている。このように包囲網が築かれるなかで、SBは基地局に採用し、5G通信網の共同開発や実証実験も行っているんです(ドコモはノキア、KDDIはエリクソンと実証実験)。’19年に米携帯キャリア3位のTモバイルと経営統合予定のソフトバンクグループ傘下企業・米スプリント(同4位)もファーウェイ製品を採用しているため、影響は甚大です」

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ソフトバンクの苦難はまだまだ続く?

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