仕事

1500万円の退職金を元手に居酒屋経営。1年で破綻したワケは「客の意識の低さ」

なにより負担だったのが……

居酒屋

児玉さんの郷土料理「いるかのたれ焼き」。物珍しすぎたのか注文する客は、偵察に訪れた同業者ばかり

 そしてなによりの負担が接客だ。 「おいしい料理でお客さんを笑顔に、なんて思っていましたが、来る客は今までの大企業サラリーマン人生では接したことのないような人ばかりで、大変なストレスでした。 『お前、こんな店やめてラーメン屋をやれよ』とか、とにかく説教をしたがる客が多い。故郷から取り寄せた珍しい食材を使ったこだわりの料理は見向きもされず、フライドポテトや焼き鳥のようなありふれたメニューばかり注文が入る現実にもうんざりでしたよ」
居酒屋

郷里の漁港から仕入れた「まぐろのしっぽ焼き」を出すと客からは「店頭でまぐろの頭を焼け」と散々

1650万円の赤字とともに幕を閉じた脱サラ

 心が折れた児玉さんは、1年ほどで閉店を決意。退職金のうち800万円を溶かしていた。1000万円をかけた店の造作は、買い手はついたが足元を見られてわずか150万円での処分。結局、児玉さんの脱サラは、1650万円の赤字とともに幕を閉じた。  会社にいたほうが楽だったか。 取材・文/山田剛志(清談社) ※週刊SPA!9月14日発売号の特集「やってはいけない!」より
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週刊SPA!9/21・28合併号(9/14発売)

表紙の人/ ムロツヨシ

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