2022年より10周年イヤーへと突入する声優アイドルユニット「i☆Ris」の21枚目シングル「12月のSnowry / ハートビート急上昇」。切ない冬の恋を歌っている「12月のSnowry」は、前作「Summer Dude」に続き、大人っぽい魅力全開のジャケットとMVが話題となった。 　シングル発売を記念した今回のインタビュー【前編】では、そんな「12月のSnowry」にまつわるMVの裏話やテーマとなっている冬の思い出について語ってもらった。『週刊SPA！』にて週刊連載中の「i☆Ris　しゃべるグラビア」アザーカットと共にお届けする。 ――新曲「12月のSnowry」について、楽曲やMVの見どころや、製作過程のエピソードを教えてください。 久保田　レコーディングしたあとにMVを撮ったんですけど、曲自体にストーリーがあって、MVもリンクしてるので、わかりやすいなって思ってました。真っ白な衣装を着て、撮影中に「我々はきれいなお姉さんになれたんだな……」って思いましたね。 山北　私はみんながひとりずつ、毛布にくるまってるところが好きです。守ってあげたくなる感じだし、それぞれ違う感じでくるまってて、キャラクターが出てるなって。 若井　マニアックだけど、MVで踊ってるときの光の加減が素晴らしいんですよ。部屋に差し込む日差しの感じが絶妙。前を向こうとしてる女の子の心情に、ちょうどマッチしてると感じました。 芹澤　昔だったら、大人っぽい表情できるかな……って感じる世界観だったけど、今回はするっと撮影ができちゃったんです。歌の収録で苦戦することもなく、無理せずにすっと終わりました。アンニュイな表情が自然とできて、こういう大人っぽい曲が自然と歌える年齢になったんだな〜って実感しました。 茜屋　この曲を聞いた瞬間、すごくいい！って感じました。「Summer Dude」の続編で、夏に実った恋が、冬に終わりを告げる……みたいな。私は失恋ソングが大好きなので（笑）。 久保田　「Summer Dude」は大学生感あるけど、「12月のSnowry」は社会人感あるよね？ 茜屋　あるある！　お互い社会人になって、世間に揉まれて……みたいな。 若井　大学生ラストの夏が「Summer Dude」で、卒業してふたりとも社会人になって……。 芹澤　社会人になって、別れちゃったんだ〜！ 久保田　きっとお互いにいろいろとあって無理だったんだよ。 若井　仕事が忙しくなって、スケジュールが合わなくて。 茜屋　……すれ違っていった。 若井　夢ができたんじゃない？　私は仕事を頑張りたい、みたいな。 久保田　可能性あるね。 芹澤　悲しい……。 山北　女の子のほうが、まだ学生気分だったのかなって思うな。私のパートで〈この街はなんとなく去年よりきれいだった〉っていう2番サビの歌詞があるんですけど、曲を作ったARAKI.さんから、その理由を聞いたんですよ。 「付き合ってた頃は隣にいる彼のことばかり見てたけど、今年はひとりで街を見ながら歩いたから、きれいだと感じた」という意味が込められていることを伺いまして。彼に夢中だったんだね……って思いました。 芹澤　好きすぎちゃったパターンだね。 ――みなさんの話が次々とつながっていきましたが、事前にイメージを共有していたんですか？ 久保田　普段はこういう話、しないもんね。 山北　こういうインタビューでしか話すことはないけど、けっこう似たようなイメージを持ってたんだね。