下町情緒溢れる人気の谷根千エリアを一緒に歩いていると、ふと立ち止まり「ねえ、この本屋さん入ってみようよ」と誘う芹澤優。大好きな猫の本が目に入り、気になったんだとか。 「この辺りは『猫の街』って言われてるからかな、猫のかわいい本がたくさん置いてあったんです。表紙や中の写真がすごくかわいい本があったので、3冊くらいジャケ買いしちゃいました！ お気に入りグッズを並べてる棚に並べようと思います」 　自宅にも、家族から贈られた大切にしている絵本があるという。 「21歳の誕生日にお姉ちゃんがプレゼントしてくれた絵本『ぼくにもそのあいをください』が大好きで。強さが全てだと思う恐竜が年を重ねて力を失って、本当に大切なことに気づくお話です。当時、強気な発言ばかりしてた私に対する、『大切なことは強さじゃない』ってメッセージだったのかなって思ってます（笑）」 　また、子どもに限らず大人こそ読んでほしい作品があるとか。 「男の子がいろんな動物に出会って旅をする『ぼく モグラ キツネ 馬』は、背中を押してくれる言葉がたくさん詰まってる絵本です。去年、お世話になってるスタッフさんや仲がいい友達に、落ち込んだときに読んでってプレゼントしました」 　その優しい声で絵本の朗読会をいつか開催してほしいものだ。

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【芹澤 優】Yu Serizawa ’94年、東京都生まれ。ソロアーティストとしても活躍。過去に谷中銀座で食べておいしかったものは「生の岩牡蠣と、味の染みた焼き牡蠣と焼きほたて！ 酒飲み感の強いメニューですね（笑）」 撮影／藤城貴則　ヘアメイク／松村南奈　スタイリング／津野真吾（impiger）　衣装協力／BRAND SELECT　取材・文／森ユースケ　撮影協力店／「ひるねこBOOKS」　根津駅から徒歩7分。絵本、猫や暮らし、北欧の本などを扱う。店長自らが企画、編集した「ひるねこレーベル」も人気。　Twitterは@hirunekobooks