更新日:2025年11月26日 15:53
エンタメ

声優アイドルユニットi☆Ris、「いまが一番かわいい」を証明し続ける奇跡

声優アイドルユニットのi☆Risが、11月15日にデビュー13周年を記念したワンマンライブ「i☆Ris 13th Anniversary Live ‐TITLE MATCH‐」を開催した。場所は、ぴあアリーナMM。昨年行った12周年ライブが残念ながら満員御礼とはいかず、悔しい思いをしたステージでのリベンジマッチだ。
i☆Risのメンバー 左から山北早紀、芹澤優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢

写真左から山北早紀、芹澤優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢

開催の1週間前、11月7日に記者会見を開催した際にはまだチケットは残っていたが、開催の数日前にSNSでi☆Risの公式アカウントから「完売まであともう少し!! なんと残りわずかのローチケ分でまもなく完売となります」というアナウンスが。 そのメッセージに呼応して、ファンから「ローチケ、買えなくなってる」「完売おめでとうございます!」などとの投稿もあったのだが、実際にソールドアウトになったのかどうかは不明なまま、ライブはスタートしたのだった。

準備を重ねた1年越しの“リベンジマッチ”

事前の格闘技をイメージした記者会見からの流れもあり、メンバーの登場は格闘技イベント風に演出され、ファイティングポーズをとりながら会場の中央部に位置するステージに全員が集結。 いつものメインステージに加えて、花道でつながったこのセンターステージでパフォーマンスすることも多く、普段よりもメンバーたちを間近で見られる仕様になっていた今回のライブ。 柱のように伸びるリフターに乗り、上の階の客席から見えやすい高い位置で歌う曲があったり、花道を練り歩く際には、しゃがみ込んでギリギリまで客席に近づいて手を振る姿が見られたり、炎などの特殊効果も多かったりと、サービス精神が垣間見える瞬間も多かった。このあたりは、昨年のリベンジマッチであり、事前の取材で久保田が「今までのi☆Risとは思えない準備の速さ」と語っていた、スタッフたちの念入りな準備の賜物だろう。 さらに、ライブの題名どおりに行われたメンバー同士の対戦では、演出とその予算の使い方が実にそれぞれのキャラクターを表していたように感じた。
山北早紀

山北早紀

山北早紀vs久保田未夢のパートでは、それぞれのソロ曲「#さきさまかわいい」(山北)、「Lovely Time」(久保田)を歌唱。10人を超える大勢のバックダンサーを従えてパフォーマンスすることで、コミカルな楽曲の賑やかで楽しい雰囲気がブーストされていた。
久保田未夢

久保田未夢

【前回の記事】⇒13周年を迎えたi☆Ris、声優アイドルユニットとして「アニソンを歌う」という個性は無くしたくない

ソロでも活躍するからこそ出るパフォーマンスの厚み

そして、個人的にこのライブのハイライトであった芹澤優vs茜屋日海夏vs若井友希の三つ巴の対決パートが続く。i☆Risのメンバーたちがそれぞれソロでも活躍を続けていることで、ユニットとして集結した際にパフォーマンスの厚みが出ているのだと強く感じさせてくれたパートだったように思う。 先陣を切ったのは、昨年までに5回のソロツアーを重ねたほか、人気アニメ「MFゴースト」OPテーマの「JUNGLE FIRE」を引っ提げて、ソロでも多数のフェスをブチ上げてきた芹澤だった。バックバンドを従えて、ノリやすいユーロビートで会場を上げたのち、若井の激しいピアノソロから始まる「遺言」で会場が静まり返る。
芹澤優

芹澤優

この曲は、この13周年ライブに先立ってリリースされた若井の1stソロアルバムに収録された楽曲。若井が立ったまま弾く激しいピアノソロが1分以上続く、音楽性の高い曲であり、歌詞の内容も、普段は明るい彼女の黒くどろっとした内面を描いている。 「JUNGLE FIRE」と同じくアップテンポではあるものの、テイストがまったく違う「遺言」は、決してペンライトを振りやすい、誰もがノリやすい曲ではない。しかし、練り上げられたピアノとバンドの演奏と彼女の高い歌唱力が、無条件で観客たちを惹きつける。そしてサビでは炎が燃え上がる特殊効果も使われ、渾身の曲を命を燃やして歌っているような演出がなされていた。 もう少しポップでノリ曲も多数持っているなか、この曲を選択するのは少し勇気を要したのではないか。それでもこの2曲が並んだパートが、ライブ全体のクオリティをグッと上げていたように感じる。
若井友希

若井友希

そしてバンドをバックにした激しい2曲の次には、茜屋が人気アニメ「MFゴースト」のエンディングテーマで、ゆったりしたバラードの「Stereo Sunset」を披露。この曲では、バンドはいったんステージの奥に隠れ、そのぶん、天井から吊り下がったブランコに乗り、高い位置から会場を見下ろすように歌唱。ブランコに揺られながら、夕日に照らされる淡い恋心を歌い上げた。
茜屋日海夏

茜屋日海夏

コミカルで楽しい世界観を一瞬で作り上げる山北、久保田。ソロでもツアーを重ね、Zeppクラスの会場を埋め続けている芹澤、自身で作詞作曲を行い、シンガーソングライターとしてマネージャーと二人三脚でツアーを敢行した若井。そしてさまざまな作品で演技を磨き続けている茜屋。 それぞれが独自の道を歩み、経験を積んでいるからこそ、全員が集まったときにさらなる輝きを見せてくれる。そんなグループ全体のパワーアップが光ったパートだった。
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当時は手を上げたら天井にぶつかってよく突き指をしていた。それなのに……
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