あなたは身近な人に裏切られたことがありますか？ しかも、それが1人だけでなく2人同時にだとしたら…。今回はそんな経験をした女性のエピソードをご紹介しましょう。 【女子SPA!より転載。リンクなど元記事に移動します】⇒女子SPA!トップへ 桜田美優さん（仮名・29歳・派遣社員）の職場に、新しくF子さん（25歳・派遣社員）が入ってきました。 「配属されてから1週間ほど経ち、だいたいのことは教えたのですが、毎日同じ事を3回も4回も聞いてくるので…最初はちょっとイラッとすることもありましたね」 ですが自分も仕事覚えが悪く、育成担当者に根気強く教えてもらっていたことを思い出して、できる限り優しく対応するよう心がけたそう。 「すると、だんだんと仕事をこなせるようになってきたF子さんが可愛く思えてきて。結構仲良くなって、よく一緒にランチするようになったんですよ」 そしてF子さんも心を開いてきたのか「実は地元の長野にしか友達がいなくて、コロナのせいで気軽に会えなくなってしまい寂しい」とか「コロナの流行り初めの頃に彼氏と別れて以来、出会いがなくてずっと独りだ」と個人的な話をしてくるようになりました。 「本当に寂しそうでF子さんが可哀想だなと思いました。私は東京出身で、両親も友達も近くにいるし、結婚前提に付き合って4年になる彼氏もいるので」 なんだか頼られているような気がして、美優さんは自宅にF子さんを招待しました。 「土曜日のランチに私の作ったパスタを食べたF子さんは『すっごく美味しい！』と大喜びして『美優さんは、東京のお姉ちゃんだ』とか言いだして、なにそれ？と笑っちゃいましたが、ちょっと嬉しかったんですよね」 それから料理が苦手なF子さんは、ちょくちょく美優さんに料理を習いにくるように。 「最初はカレーと目玉焼きぐらいしか作れなかったのに、ぐんぐん料理の腕が上がるF子さんを見ていると私まで楽しくなって」 ですがそんなある日、彼氏のKさん（33歳・会社員）と夕食をとっていると、F子さんから「たまたま今、美優さん家の側にいて…期間限定の美味しい焼き菓子を買ったのでサッと届けに行ってもいいですか？」とLINEがきました。 「KにはよくF子さんのことを話していたので、LINEの内容を話すと『もし良かったらF子さんも一緒に肉じゃが食べていけばって誘ってみたら？』と言ってくれて優しいなと思いましたね」 すると大喜びで遊びにきたF子さんは、肉じゃがを堪能（たんのう）して、3人で焼き菓子をデザートに食べたそう。 「F子さんは私の料理を絶賛しながら『美優さんと付き合えるなんて、Kさんてホント幸せものですね』と何度も言ってくれるので、スゴく気分が良かったんですよ」 F子さんが帰った後も彼氏と「コロナ以降、久しぶりに2人以上で食事して楽しかったね。また誘ってみようね」と盛り上がりました。 「それ以来、週1ペースで私の手料理を3人で食べるようになりました。F子さんは私とKを慕ってくれているようで、楽しい時間を一緒に過ごしていたのですが…」 そして2ヶ月後。いつものように3人で食事していると、美優さんはふと違和感を感じました。