仕事

毎朝始業前にマラソンを強要、遅刻すると“罰金5千円”…退職代行業者が見た「建設会社の謎ルール」

個人的なパワハラに加え、会社を挙げてのパワハラも

一方で人間関係の悩みから退職を考える人も多い。とある保育士からの依頼は、まさにそれだ。 「先輩保育士や園長から嫌がらせを受けていた方でした。何か問題があった時に、本人に直接指導するのではなく、あやしているお子さんに向かって『こんなこともできない先生っているんだね。嫌だね』と。大人だけはなく子どもの評価さえ下げようとされていて。園長に退職の意向を伝えても『私たちの時代では当たり前にやっていたことなんだから(あなたもできて当然)』と突っぱねられて、弊社に連絡をしてこられたようです」
マラソン

画像はイメージです

また、個人的な嫌がらせだけでなく、会社全体がハラスメントをする仕組みになっている建設会社の例も。 「毎朝マラソンをやらされるので辞めたいという方がいました。会社側の言い分としては『現場の士気を高めるために必要なこと』だと。朝6時くらいから始まる業務なので、集合は夜明け前。しかも、業務外のことであるにもかかわらず、遅刻すると罰金5000円を払わなくてはいけないというルールまであったようです」

退職代行で退職したあとに「再就職するケース」も

4万5千件もの退職を取り扱うと、中には珍しい事例もあるはずだ。 「業種の珍しさでいうと、ゲイ専門の風俗店に勤めていた男性の方からのご依頼がありました。その方はゲイではなかったので『もう耐えられない』と思ったけれど辞めさせてもらえないとのことで、ご連絡をいただきました」 また、せっかく退職したのに……というケースも。 「田舎に住まわれている方からのご依頼で珍しいケースがありました。その方は、弊社を利用して会社をお辞めになったんですが、田舎なのでどうしても次の就職先が見つからなくて、同じ会社に就職し直したんです。ものすごいメンタルだなと思いましたね(笑)」
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数十分にわたって説教を受けたことも
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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