後輩女性を「おまえ」呼ばわり、店員に「これ下げろよ」…早期退職した先輩社員が“豹変”…「借りた飲み代も返さない」
早期退職して悠々自適な生活を送る。多くの人がそんなライフスタイルに憧れているのではないだろうか。だが、なかには悲惨な末路を辿るケースもあるようだ。
電気機器メーカーに勤務する白井哲司さん(仮名・38歳)は、そうした人物を間近に見たそうだ。
「親戚からマンションを譲り受けることになって、『これからはマンション経営をしながらのんびり暮らすよ』と言って会社を辞めていった人がいたんです。当時はうらやましいと思っていたんですが……まさかあんな風になってしまうとは。人生は思うようにはいかないものなんだなと思いました」
その先輩を仮に中林さん(40代)とするが、中林さんは社内でも人気がある存在だった。
「おしゃれで仕事ができて、とにかく人当たりが良いので、男女問わず人気がある人でした。早期退職を惜しむ声も多かったんです」
早期退職して1年半ほど立った頃、中林さんを囲んで飲むことになった。
「女性陣が企画して実現した話で、同じ部署だったメンバーたちで集まることになったんです。当日、店にやってきた中林さんの雰囲気がだいぶ変わっていたので『あれ?』と思いました。以前はキレイめカジュアルという感じだったのが、タイトなジーンズに革のジャケット、派手なプリントのブランド物のTシャツ姿で、ちょいワルな感じのルックスになっていたんです」
近寄りがたい雰囲気に臆していると……。
「優しく『仕事はどうだ?』と話しかけてくれて、人柄的に変わった様子はなくて一緒に働いていた当時のままでした。ですが、マンション経営の話をしてもあまり語りたがらない点が少し気になっていて……。それでも最初は楽しく飲んでいたんです」
だが、飲み会の途中から中林さんの様子に変化があった。
「中林さんはあまりお酒が強くなくて、酔っ払った姿は何度も目にしていました。でも、飲んで性格が変わるようなタイプではなかったんですが、その時は酔いが回ってくると、女性を『おまえ』呼ばわりしたり、店員さんに『これ下げろよ』と言ったり、言葉遣いが荒くなっていったんです……」
退職してマンション経営に乗り出した会社の先輩
酒が進んだ先輩の様子がおかしくなっていく
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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