お金

“大量リストラ”自動車メーカー、夏のボーナス額を51歳技術職が暴露。100万円超でも「不安は尽きない」ワケ

賞与の時期に浮かぶのは笑顔ばかりではない。大量リストラ、納得のいかない査定、不祥事のしわ寄せ……。今年も「夏のボーナス」は企業の本音をあぶり出す。話題になった企業に勤める社員たちはいくらもらい、何を思ったのか。その“実額”を調査した──。

’25年夏期賞与の平均は86万2928円

AdobeStock_207997762

写真はイメージです

今年もボーナスの季節がやってきた。労務行政研究所の調査によると、東証プライム上場企業の’25年夏期賞与の平均は86万2928円で、過去最高額になった。一方で、国内大手が相次いで大量リストラを発表している。そうした企業のボーナスはどうなったのか? 現役社員に内情を聞いた。

ボーナス100万円超も、肌で感じる経営不振

不祥事&リストラ企業[夏のボーナス]大調査

構造改革の一環として人員整理が進む自動車業界。写真は’25年1月に行われた「東京オートサロン2025」の様子

「もはやボーナスをもらえるだけでありがたいです」 大規模リストラを発表した自動車業界で、技術職として働く久武勇気さん(仮名・51歳)は、今夏のボーナスに控えめな反応を示した。 「今夏のボーナスは120万円。昨夏と比べると15万円下がりました。今夏の組合平均額は約100万円なので、私はもらえているほうではあるのですが……」 ボーナス減額を冷静に受け止めているのは、経営不振を肌で感じているからだ。 「4月から残業時間ゼロが徹底されるようになりました。そのせいで、月給が手取り10万円のマイナスになり、妻にはため息をつかれましたよ。世界情勢が先行き不透明な状態であるからと説明されましたが、それはあくまでも表向きの話。実際は経営が厳しいからで、社内はすっかり倹約モードで、経費の申請もなかなか通りません。リストラも『仕方ない』と受け入れざるを得ない空気ですね」 残業代が削減されたせいで、久武さんの年収は100万円ダウンする見込みだ。 「今年のボーナスは年間5.2か月分ですが、過去には経済危機で前年比マイナス2か月分というときもありました。私は過去に、ITバブル崩壊やリーマン・ショックを経験してきているので、そこまで悲観していませんが、厳しいといえば厳しい。それにしても売り上げ自体はそんなに減ってないのに、なぜ利益が出ないのでしょうか。本当に不思議です」
次のページ
「来年以降の賞与がどうなってしまうのか心配」
1
2
【関連キーワードから記事を探す】