更新日:2025年08月28日 16:30
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出産時は「このまま世間に忘れられるんじゃないか…」MEGUMIが振り返る“これまでのキャリア”。スペインとの2拠点生活を始めたワケも

’23年発売の美容本は、60万部を超える大ヒットを記録。近年ではドラマやバラエティ番組でも活躍するMEGUMIの経歴は一見、華々しさにあふれている。しかし、27歳で出産した後は、このままでは「(世間に)忘れ去られる」と、恐怖していた時期も長かったという。一体、彼女はいかにしてそこから這い上がったのか? 自らも「専業主夫」として働く妻を支える作家・樋口毅宏氏が聞いた。

日本とスペインの2拠点生活を始めたワケ

MEGUMI──現在は、日本とスペイン・バルセロナの2拠点生活だとか。なぜまた、異国であるスペインに住まいを持とうと思われたのですか? MEGUMI 1年前、スペインを初めて訪れたときに人生観が変わったんです。当時は心身共に疲れ切っていて、親友にもピラティスの先生にも「バルセロナに行ったら絶対に元気になれるよ。行ったほうがいい!」と勧められたんですね。それを聞いて、「もうこれは行くしかない!」と(笑)。実際に行ってみると、もう、ただオレンジジュースを飲んでいるだけでも幸せだった。「何もしないでも幸せな場所ってあるんだ」と、目からウロコが落ちる感じでした。 ──日本にいると、なかなか持てない感覚ですよね。 MEGUMI 東京では夜中まで会食をして、次の日は朝から撮影……とハイペースな毎日でした。スペインでも毎日Zoom会議は2〜3本やっていますが、それでも仕事量は全然違う。ゆっくりゴハンを作る時間もあるし、そういう“生活”が一番大事だったりするんですよね。 ──わかります。多忙を極めるうちの妻も、「今日は私が作るね」とキッチンに向かうことがあるんです。そんなときは「あ、今はちょっと小さいリセットをしたいんだな」と感じますね。 MEGUMI そうそう、まさにそういう感じです。

キャリアアップは「魔界転生レベル」

MEGUMI──グラビアアイドルとして世に出て、現在は「シン美容の女王」およびプロデューサー。さらに実業家まで。もはやMEGUMIさんのキャリアアップは、「魔界転生レベル」です。 MEGUMI 魔界転生 (笑)。 ──もともとはストリート系で、R&Bやブラックミュージックの歌手になるために岡山から上京されたんですよね。 MEGUMI そうです。グラビアデビューしたのが’01年で、そこから数えると約25年。自分でもここまで来るのにいろんなプロセスを踏んだなと思うし、時間をかけて夢を叶えていったことで、学びも多かったなと思いますね。 ──具体的には? MEGUMI 「こうなりたい」という意思をハッキリ持つこと。そして、それをちゃんと言葉にすること。やりたいことって口に出さないと伝わらないし、そうすると「あ、そういうことなら、手伝えるよ!」と声をかけてもらったことは一度や二度ではありません。そして「面倒くさいことを逃げずにやる」のも超大事。……とまぁ偉そうに言ってるけど、私も常にパーフェクトにできているわけじゃないですが(笑)。

「世間に忘れ去られてしまうんじゃ」出産時の恐怖

MEGUMI──MEGUMIさんは27歳のときに息子さんをご出産されています。自分の妻を見ていても思いますが、今の日本では女性は出産をすると、キャリアが一時中断してしまうことも多いのが現状です。当時、どんな心境だったのでしょう。 MEGUMI 今振り返ると、とにかく焦りが大きかったです。子を産めば体形も変わるし、物理的にも同じようなペースで仕事を受けていくことは不可能な状況になる。「自分はこのまま、世間に忘れ去られていってしまうんじゃないか?」という恐怖もあった。いわゆる「ママタレ」方向に舵を切りたいわけじゃないし、それなりに病みましたね。時間がたって今は、あれは次のステージに移行するために必要な準備期間だったと前向きに捉えられるようにはなっています。 ──方向転換して、俳優としても存在感を増していったということなんですね。MEGUMIさん主演のドラマ『それでも俺は、妻としたい』を拝見しましたが、もうリアルすぎて……。風間俊介さん演じる売れない脚本家が、妻にことごとく拒まれて、それでもめげずにアプローチする。あれはドラマじゃなくてドキュメンタリーですよ! MEGUMI 皆さん、リアルだとおっしゃいますね(笑)。 ──でしょう!? さすがに妻とは一緒に見られないですよ。 MEGUMI 私が演じる主人公チカは、口が悪い役柄なので受け取られ方に不安もありましたが、視聴者の方には「リアル」と楽しんでいただけて良かったです。 ──実際、素のMEGUMIさんはどうなんでしょう? MEGUMI 一切怒らないですね(即答)。何も言わない。軽い愚痴をこぼすことはありますが、翌日には忘れています。たとえ家族間であっても、口論して何かが生まれるわけではないと思っていて。どうしても言わなきゃならないときは、落ち着いた頃合いを見計らって伝える……くらいかな。 ──男性に対して、ある種の嫌悪感を抱く女性を演じるのがすごく上手です。そこは現実ではどうですか? MEGUMI 新しいことを始めようとするとき「何でそんなことをやるの?」と聞いてくるのは男性が多い。葛藤を感じることはあります。でも、その人の背景もさまざまだろうなとは思うから、その場で相手に強く言うことはないです。

売れたり評価されたりすることはすごく大事