MEGUMI42歳、“仕事を待つだけ”の芸能人が“自分のやりたい仕事”を叶えていくまで「“事業計画書”は目から鱗だった」
かつて“イエローキャブ軍団”の一員としてグラビア界を席巻。その後、バラエティ番組では“毒舌キャラ”で親しまれ、ドラマや映画では“実力派俳優”として数々の作品に出演してきたのが、今年で芸能界デビュー22年目を迎えるMEGUMIさん(42歳)だ。
MEGUMIさんは芸能活動をする傍ら、経営者としての顔を持っている。2016年、金沢に古民家をリノベーションしたパンケーキカフェ「Cafe たもん」をオープン。風情ある佇まいと米粉を使ったパンケーキが話題を呼び、今でも人気店として国内外の観光客から親しまれている。
また、最近では『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』(テレビ東京系)や『くすぶり女とすん止め女』(同、10月10日から放送開始)といった女性応援ドラマや、映画「零落」のプロデュースなど、プロデューサー業にも精を出している。
俳優、経営者、プロデューサーなど、さまざまな仕事に挑戦する動機になっているのは「人」だとMEGUMIさんは話す。
「さまざまな人と出会うなかで、自分が知らなかった“気づき”や“発見”があり、『何か一緒にできないか?』と頭を巡らせることが増えているように感じています。人との出会いに対して、興味や好奇心を抱き、自分がやってきたこととどのようにコラボできるのか。そのような掛け算を考えるのがすごく好きなんですよ。
“芸能人”という肩書きで人と接するのではなく、ニュートラルな状態で人と関わり、いろんなことを楽しむ姿勢を持ち、そこから生み出せるもの、紡いでいけるものを考えながら、表現活動を行っています」
MEGUMIさんは「芸能人は“受け身”の仕事で、オファーがなければ活動できない」ということをさまざまな場面で発信していた。
受け身ではなく、能動的に動くようになったのは、2009年に第一子出産を経て芸能界へ復帰した頃だったという。
「当時は『自分がやりたい仕事』と『いただく仕事』にギャップがあって。本当は映画とかに出たかったのに、“ママタレント”の仕事しかなかったんですよ。この頃は自分にとっても苦しい時期でしたね。これからどうすればいいか考えるうちに、『待っていてもダメなんだ』ということに気づき、自分でどんどん動くようになったんです」
そこから、MEGUMIさんは色々な経営者と会う機会を得るように。
「経営者の方とお話するなかで、よく言われたのが『〇〇キャンペーンや〇〇割って、そんなに利益が上がるものではない。でも、それをやることで“動き”を見せることができる。
人は動いている人に対して目がいくので“動きがある人”になりなさい』ということでした。こうした助言を参考に、少しずつ自ら発信していくことを心がけるようになったんです」
現在は俳優のほか、カフェの経営、ドラマや映画のプロデュース、美容本の出版など、多方面で存在感を発揮している。
芸能人といえば、「不確実な未来」と向き合っている職業の代表格。そんななか、MEGUMIさんは“仕事が来るのを待つ”だけでなく、“自分がやりたい仕事”を叶えてきた。「コロナ禍では死ぬほど大変だった」とも話すが、今回は夢を具現化する秘訣について、本人へ話を聞いた。
人との出会いを大切に「何か一緒にできないか?」
「経営者の助言」で受け身ではなく自発的に動くように
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ