更新日:2025年06月26日 15:26
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「マンション管理は婚活」関心の薄い管理の実態とは?

マイホームは人生最大の買い物だ。それだけに、「買ったあと」の扱い方も超重要に。 前回、「30年後の未来予想図」を開陳したのらえもんが、30年後の未来までマンションを素敵に保つ管理の基礎を解説。 のらえもん

「マンション管理は婚活」関心の薄い管理の実態とは?

「マンションを買ったら自動的に管理組合員になる」ということはあまり意識されてないけど、大事なお話です。購入したその瞬間から、あなたは区分所有者として管理組合に加入するんですから。「別に自分の部屋を買っただけだし、マンション全体の管理なんて関係ないのでは?」と思ったり、「なんか面倒くさそう」と感じる気持ちは痛いほどわかります。でも、これって法律で決まってるんです。 区分所有法(正式名称:建物の区分所有等に関する法律)では、建物の共用部分(エントランス、エレベーター、廊下、ゴミ置き場など)は、すべての所有者が共同で持ち合いしているので、運営のために「管理組合」に参加することが義務づけられているんですね。要するに、あなたの一室だけが「単独で」存在してるわけじゃないから、全体の維持にもちゃんと関わってね!というルールが存在するのです。マンションが「共同住宅」たる所以です。 具体的な管理の内容は多岐にわたります。共用部の清掃や植栽を整えたり、防災・防犯対策や建物の維持、そのための修繕費の集金などなど。当然、すべてを区分所有者がこなすのは困難です(なかには自主管理という形で住人が行っているケースもありますが)。だから、管理会社を入れるのが一般的なんですけど、管理会社および管理人はあくまで管理組合から仕事の委託を受けた出入り業者にすぎません。「管理会社が悪いからマンションが荒れている!」と主張するのは自由ですが、荒れた責任は管理会社をコントロールできない管理組合にあるってことなんです。 とはいえ、実際にはあなたがマンション管理に直接的に関わる機会はそう多くはありません。持ち回りで管理組合の理事を選任するところが多いので、数年ないし十数年に一度組合の理事に就任して、そこで初めて管理に触れるという人が多い印象です。ただ、先ほども言ったように、管理組合の一員である以上、マンションが抱える問題の責任の一端はあなたにもあるのです。 組合の理事会が開催された後には必ず議事録などが区分所有者には共有されるので、それぐらいは目を通すようにしましょう。そこにはマンションが抱える問題や、あなたから集めた管理費や修繕積立金の使途などが細かく記載されているからです。

大規模になるほど管理のコスパはUP

マンションアナリスト。「のらえもんブログ」やSNSでマンション購入に役立つ情報を13年以上にわたり発信。著書に『絶対に満足するマンション購入術』(廣済堂出版)など。「スムログ」発起人。住み替え支援サービス「すみかえもん」もプロデュース