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「一回も注意されたことがない」新入社員が、パワハラを受けたと‟ウソの通報”をして社内が混乱…「なぜそんなことをしたのか、いまだに誰もわからない」

 2022年にレバレジーズ株式会社が行った「入社後の状況に関する調査」によると、新入社員の3割以上が入社後4〜6カ月で退職を検討しているという。  食品会社で企画業務を行っている工藤巧さん(仮名・32歳)から、そんな新入社員の退職について、「意味がわからず困惑した」経験をお聞きしたので紹介したい。
若手社員

画像はイメージです

厳しいことは何一つ言っていなかったのに…

「ある年に入ってきた新入社員の話です。部署のメンバーみんなで可愛がっていて、怒るどころか厳しいことは何一つ言っていなかったにもかかわらず、パワハラだと訴えられてしまったことがあるんです」  工藤さんが所属する企画部は、社内でも花形とされる部署。新入社員の配属希望先としても人気があった。 「新入社員からだけでなく、既存社員の配置転換先としてもやはり人気があります。そのため商品を熟知している既存社員が選ばれる例がほとんどで、何年も新人が配属されることはありませんでした。ただその年は、まだ会社の色に染まってない若い考えを取り入れようとのことで、新入社員が配属されたんです」

やる気のある姿から一転して突如会社を休むように…

 そうして配属されたのが、新入社員の北岡さん(仮名)だった。 「北岡は大学時代に文化祭の運営スタッフとして数々の企画を立案し、来場者数を大きく伸ばすことに成功したという逸話がある新人でした。もしかしたら自信過剰なタイプかとも懸念はあったんですが、実際にOJTで仕事を教えてみると、特に気になることはありませんでした」  それどころか日を追うにつれ、北岡さんの仕事ぶりに好感を持つようになっていったそうだ。 「北岡はとにかくガッツがあって、次々と企画を生み出していました。独りよがりの企画になりがちで、注意してもなかなか払拭できない節もあったんですけどね。それでも、そうした癖を補ってあまり有る試行回数の多さに期待が膨らみました」  企画を量産し続ける北岡さんに、工藤さんら先輩社員は優しくアドバイスを行った。だが、ある日を境に北岡さんの様子に変化が起こる。 「北岡が突如会社を休むようになったんです。最初のうちは月1回ぐらいだったのが、2週に1回程度と増えていき、ついにはパタリと出社しなくなったんです。メンタル的なものだとは聞いたものの、何が精神的な負荷になっていたのかはわからないままでした」
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パワハラが横行しているというタレコミが…
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込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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