更新日:2025年12月22日 19:48
ライフ

「子供たちも乗っている」軽自動車を“あおり運転”した大型トラックが警察に捕まるまで

 ニュースなどで頻繁に取り上げられる「あおり運転」。被害者の精神的苦痛は深刻であり、トラウマにもなりかねない。  自動車損害保険を扱うチューリッヒ保険の『2025年あおり運転実態調査』によれば、5年以内にあおり運転をされたことがあるドライバーは34.5%であった。また、遭遇したあおり運転は、「後方から激しく接近された」が最多の84.3%。あおり運転された際の対処方法は、「道を譲った(51.1%)」、「何もしなかった(28.8%)」が上位を占め、あおり運転に遭遇しても、冷静に対応するドライバーが目立つことがわかった。  今回は、安全運転を心がけるなかで直面した恐怖体験を紹介する。

ぴたりと背後に張りつく大型トラック

トラック

※写真はイメージです。以下同

 田村真美さん(仮名・40代)は、小学生の息子と娘を乗せて、実家へ向かう途中だった。 「小回りが利く軽自動車が好きで、ずっとダイハツの“ミラココア”に乗っています。運転が得意じゃないから、少しでも安心できる車を選んでいるんです」  その日も、いつものように安全運転を心がけながら走っていた。場所は大きな川を渡る橋の上。片側二車線の広い国道で、両車線とも比較的スムーズに流れていたという。 「みんな同じくらいのスピードで走っていました。もうすぐ右折する必要があったので、あらかじめ右車線を走っていたんです」  すると、ルームミラーに異様な圧力を感じた田村さん。すぐ後ろに、大型トラックが迫っており、“相当な接近”だったようだ。 「うわ、近いな……って思った瞬間、“ファーン!”ってクラクションが鳴りました。ビクッとしてしまいましたね」  田村さんの車は、流れに乗ってスピードも出ていた。しかし、その後もクラクションは何度も鳴らされたという。 「今さら左車線に移ると、右折地点を過ぎちゃう距離でした。子どもたちも乗っていたので、本当に怖かったです」

「なにか悪いことした?」不安を打ち消した出来事とは…

 緊張したまま右折地点に近づくと、トラックが急に左車線に入り加速。田村さんの車を追い越していった。 「車体も大きいですし、すごいスピードだったので、ぶつかると思ってブレーキを踏みそうになりました」  その直後、後ろからサイレンの音が響いたという。白バイが1台、猛スピードで走り抜けていったそうだ。  田村さんが右折レーンに入ると、前方にはコンビニがある。そこの駐車場には、先ほどのトラックが白バイに誘導されるように停車していた。 「スピード違反なのか、無理な追い越しのせいなのかはわかりません。でも、あんな運転は危険すぎるし、白バイがきてくれて本当に安心しました」  ミラココアが小さな車だからなのか、普段からクラクションを鳴らされたり、あおられたりすることがあるという田村さん。 「子どもが乗っているときは、とくに無理をしたくないんですが……」  田村さんは自分のためだけでなく、家族を守るためにも慎重な運転を続けている。
次のページ
執拗にあおるスポーツカー
1
2
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】